バイデン大統領、日量100バレルの石油備蓄の放出表明!燃費が悪い車を減らせば、それくらい容易に捻出できる!

 本日翻訳して紹介するのは、The New Yorker のWeb版に掲載のコラムで、タイトルは、”A Better Idea Than Releasing Oil from the Strategic Reserve”(戦略的備蓄から石油を放出するよりも良い対策がある!)です。3月31日に投稿されたコラムです。

 Elizabeth Kolbertによる寄稿です。氏はスタッフライターです。スニペットは、”It’s time to do away with the S.U.V. loophole.”(SUVの燃費を改善すべき時が来た)となっています。

 このコラムは、バイデン大統領が石油価格の上昇を抑え込むために石油備蓄を放出すると決めたことに言及しています。バイデン大統領が石油備蓄を放出することは良いことです。しかし、米国政府は長年に渡って自動車の燃費向上を促進することを怠ってきました。それは、自動車業界のロビー活動の成果によるものです。

 SUV等燃費が悪い車は、西ドイツ等では高い税金が課されるようになっていて、自動車メーカーはできるだけ燃費を良くしようと躍起になっています。一方、米国では自動車メーカーは燃費が悪いけれども1台あたりの利益の大きいSUVやピックアップトラックを売りまくっています。ロビー活動の成果で、そうした車の税率は特に高くはなっていないのです。

 もし、米国で燃費の悪い車に高い税率を課すようにして、自動車メーカーが燃費を向上させようとするインセンティブが高まるような税制を採用していたら、米国中を走っている車の燃費はもっと良くなっていたでしょう。もしそうだったら、バイデン大統領が放出すると言った日量100万バレル程度の石油は余裕で減っていただろうと思われます。コラムを書いたKolbertは、備蓄放出は結構だが、自動車メーカーに燃費改善を促す政策を実施すべきであるということが言いたいようです。それが二酸化炭素排出量の削減にもつながりますからね。でも、出来ないと思います。それをやってしまうとステランティス(クライスラーの親会社)なんかは、直ぐに潰れてしまうのではないでしょうか?SUV以外には売る車が無いですからね。

 詳細は、和訳全文をお読みください。では、以下に和訳全文を掲載します。