底固い米国経済!3月5日(金)発表の2月の雇用統計は非常に強い数値が示された。しかし、賃金上昇率は鈍化!

 本日翻訳し紹介するのは、The New Yorker のWeb版の掲載記事で、タイトルは”A Strong Jobs Report Shows How the U.S. Economy Has Learned to Live with the Coronavirus”(雇用は好調。米国経済は新型コロナに打ち克つ)です。

 3月4日(日本時間3月5日)にJohn Cassidyによって投稿された記事です。氏はスタッフ・ライターです。非常に多作です。米国経済に関連した記事が多いです。スニペットは、”Despite the Omicron wave, employers have been hiring across the economy, and more Americans are returning to the labor force.”(
オミクロン株の感染拡大にもかかわらず、雇用は幅広い業種で増えています。多くのアメリカ人が職場に復帰できているようです。)となっています。

 さて、この記事では、3月4日に発表された2月の雇用統計の数値を見た感想が書かれています。数値自体は、事前の市場予想(マーケット・コンセンサス)でも良い数値が出ると推測されていたのですが、それを大きく上回る強い数値でした。この雇用統計(NFP)はしばしば大きく修正されるので、こればかりを信用してはいけないのですが、米国経済の足腰が強いことは確かなようです。

 雇用者数が大きく伸びているのに、賃金上昇は止まってしまいました。しかし、これはインフレスパイラルに陥っていないことを示すもので、むしろ良い兆候と見なすこともできます。今後の米国経済の先行きは、FRBの利上げの動向にかかっています。景気が悪くないことを認識できたので、予定通り金利を上げそうです。というか、中間選挙があるので、インフレ抑止がどうしても最優先されてしまうのです。ウクライナ情勢も相まって、しばらく個人投資家は株式相場には手を出さないほうが良いと思いました。プロの投資家は、運用を止めるわけにいかないので、金や資源や農産物等の商品や債券を購入したりオプションを買ったり大変だと思います。私のような素人は「休むも相場」という相場格言を思い出すべきだと思いました。

では、以下に和訳全文を掲載します。