本日翻訳し紹介するのはthe New Yorker のOctober 18, 2021 Issueに掲載のコラムでタイトルは”Another Winter of COVID”(新型コロナの2度目の冬)です。現在、米国の感染者数は少なくないですが入院者と死者の数は減っています。さて、この冬の感染は拡大するのでしょうか?
サブタイトルは、”Nationwide, the Delta wave is waning, but what do the coming months hold?(全米でデルタ変異株の勢いは弱まっています。今年の冬の新型コロナの感染はどのように推移するのでしょうか?)です。Dhruv Khullarが寄稿したコラムです。氏は、医師で大学でも教鞭をとっているようですので、医療関係の記事が多いです。
さて、このコラムでは、今年の冬に新型コロナウイルスの感染状況がどうなるかという予測が書かれています。と言いたいところですが、はっきりとした予測は、断定的な予測は書かれていませんでした。まあ、予測しようにも変異株が出現するか否かということが全く読めませんし、ワクチンの免疫がどれだけ持続するかも分からないので、予測できないということが書かれていました。
また、予測は不可能だが、出来るだけやるべきことをやるべきだということが書かれていました。要するに、ワクチン接種忌避者に頼むから接種して欲しいということが主旨のようでした。Khullarがそういうことを書くのは理があることだと思います。アメリカは西側先進国の中でもっともワクチン接種率が低いのです。その結果、6月に一旦減った感染者数が増えてしまって10月でもあまり減っていないのです(入院者数、死者数は減っているものの)。コラム中に記されているのですが、数%の接種率の差が結果に大きな差を及ぼすのです。氏は、このまま米国で感染者数が減らないと、米国が新たな変異種の発生源になる可能性があると指摘しています。ワクチンの接種率が高くなって欲しいと私は願っています。(あくまで私の個人的な意見です。ワクチンを忌避することの方が正しく、新型コロナワクチンを接種することは、とんでもないことである可能性もあります。)
では、以下に和訳全文を掲載します。