アメリカ 10日(水)発表の7月CPI(消費者物価指数)は市場予想を下回る8.5%!インフレ終息は近い?

 本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版に掲載のJohn Cassidyのコラムでタイトルは”As Gas Prices Dip, There’s Finally Some Encouraging News on Inflation“(ガソリン価格が下落!インフレ終息の兆しが見えてきた)です。

 8月10日アメリカで7月の消費者物価指数(CPI)の発表を受けてのコラムです。スニペットは”Barring an escalation of the war in Ukraine or a deadlier new coronavirus variant, the rate at which prices are rising appears to have peaked.”(ウクライナ戦争のさらなる激化、致死率の高い新型コロナの変異株が出現しなければ、物価の上昇は既にピークを打ったと推測されます。となっていました。

 7月のCPIは事前予想(マーケットコンセンサス)を下回り、ちょっとしたサプライズでした。原油や燃料油の価格が世界的に下落していることが大きかったようです。アメリカの株式市場も金利上昇が緩和されるという期待が膨らんだのでしょうか、かなり上げました。9月下旬のFOMCまでは株式市場の堅調は続くかもしれません。

 結構、楽観的な空気が支配的なようです。ウクライナ戦争がこれ以上激化せず、新型コロナの強力な変異株が出現してロックダウンが再び広がらない限り、物価が下落していくだろうという予測をするエコノミストが多いようです。とはいえ、年末に4%台まで下がるだろうという予測が多いようです。

 まあ、ちょっと楽観的すぎるのではないでしょうか?しかしながら、エコノミストの予測なんてものは、もとから当たらないものですから、あまり信用しない方が良いでしょう。そもそも、現在のような激しいインフレが続くことを予測していたエコノミストなんていないでしょう。ウクライナが戦争状態になるとか、世界規模で疫病が蔓延するなんて誰も予測できないですからね。ですので、現在の楽観的な見通しが当たることもあるでしょうが、当たらなかったとしてもしょうがないことです。

 では、以下にわやく全文を掲載します。詳細は、和訳全文をご覧下さい。