本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 9 月 22 日に投稿された John Cassidy によるコラムで、タイトルは” Why Won’t America’s Business Leaders Stand Up to Donald Trump? ”となっていますす。
タイトルを訳すと” なぜアメリカのビジネスリーダーは誰もドナルド・トランプに歯向かわないのか? ”くらいでしょうか。John Cassidy はスタッフライターです。The financial Page を書くようになってからは 10 年弱でしょうか。結構な頻度でコラムを書いています。いつも視点がユニークです。天才です。前任者の surowiecki も天才でしたが、負けず劣らずです。1ページでコンパクトに纏まっているので、英語学習にはもってこいの内容です。スニペットは、” From Disney’s capitulation on Jimmy Kimmel to tech moguls’ White House dinner, corporate élites are choosing self-preservation over principle. “(ディズニーのジミー・キンメルの件での屈服から、ビッグテック企業経営者たちのホワイトハウスでの晩餐会まで、多くの企業経営者は理念よりも自己保身を優先している。)となっていました。
さて、アメリカではトランプの無分別な行動が止まりません。誰かが手綱を付けないといけない状況です。そんなことは分かっているんですが、誰も自分がやるとは言わない。大企業の経営者などは一致団結して声をあげるべきなのではないか?誰も行動しないのは何故?理由は、囚人のジレンマに陥っているからです。
囚人のジレンマ状態とは?それは次の状況です。全員で一致団結して反旗を翻すときまる ⇒ 皆がやるならと、勇んで自ら先頭を切って反旗を翻す ⇒ トランプに攻撃される ⇒ それを見て一致団結すると決めていた他の者は追随するのを止める ⇒ 自分は経営する会社が傾くなどトランプの攻撃に甚大な被害を受ける ⇒ 追随しなかった者は追随しなくなる ⇒ 追随しだけではなく、追随しなかった者があろうことか自分の会社のシマを荒らして漁夫の利でウハウハ ⇒ 泣き という可能性が頭の片隅で思い浮かぶ。全体で一致団結するメリットが大きいと分かっていても、他者が濡れ手に粟の可能性があると、誰も行動を起こせなくなる。これが囚人のジレンマです。
こんな時こそ一般市民、そこかしこにいる有権者が声をあげる、行動することが大事なのかもしれません。トランプに与する新聞の購読を止めるとか⋯。まあ、やらないよりはやった方が良いかなとは思いますが、効果は途轍もなく小さいかな?と思います。
では、詳細は和訳全文を御覧ください。以下に和訳全文を掲載します。
- 1
- 2