本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のSeptember 13, 2021 Issueに掲載された記事です。サンフランシスコ市は全米の主要都市の中で一番最初にレストラン等への入店に際しワクチン接種証明書提示を必須とするルールを導入しました。そのルールの運用状況が調査・報告されています。
Nathan Heller による記事です。彼はスタッフライターで、Bay AreaのIT企業やテクノロジー等に関する記事を沢山書いています。今回の記事のタイトルは、”Checkpoint Charlie, but for Panda Express”(面倒くさっ!パンダエクスプレスでメシ食うだけなのに!いちいちワクチン接種証明書の提示が必要なんかいっ!)です。サブタイトルは、”A commuter spends a day navigating bureaucracy and presenting papers in San Francisco, the first major American city to require full vaccination for indoor activities.”(サンフランシスコ市在勤の一人の男が、レストラン等でワクチン接種証明書の提示が必要となったルールの運用状況をチェックしてみた!全米の主要都市で最初にワクチン接種証明書提示のルールを導入した都市を1日を費やして調査した渾身のレポート。)です。
ワクチン接種証明書の提示を必須とするルールを導入したサンフランシスコ市の状況を伝える記事です。実際に、カフェ、レストラン、飲み屋、映画館などの現場の運用状況へ足を運び、調査した結果が報告されています。まあ、運用状況は厳格な部分と、緩くて適当な部分があるようです。米国では、サンフランシスコ市に続いてニューヨーク等でも9月から同種のルールが運用開始となるようです。日本でも秋が終わるころにはワクチンパスポートの導入がされるでしょうから参考になりそうです。あと、これは固い記事ではありません。ワクチン接種証明書提示ルールで人流がどうなるかとか、感染拡大を防げないのではないかとか、そういう真面目な記事ではありません。ですので、和訳もちょっと口語調にしてみました。かなり意訳したところもありますので、和訳全文の後に参考に英文全文も掲載しておきます。
英文中で”Checkpoint Charlie”なる単語が出てきました。今はググればすぐ意味が分かりますが、東ベルリンと西ベルリンの境界線上に置かれていた国境検問所のことです。Googleって本当に便利なんです。多分、Googleが無かった時代(つい20年ちょっと前!)には、こういう単語があると訳せなかったんですよね。”Excelsior Pass”(ニューヨーク州のデジタルワクチン接種証明書)という語もこの記事には出てきますが、Googleが無かったら訳せませんでした。まあ、”Panda Express”は、さすがにgoogleが無い時代でも訳せますね。米国のショッピングセンターに行くとフードコートに必ずと言ってよいほど入っているレストランです。日本人からすると味の濃いアメリカ風中華料理を廉価で提供してくれます。私の場合、米国で1人で食事するとなると、バーガーキングかパンダエキスプレスかホールフーズの総菜ですね。悲しいかな、お金をかけないことを優先してしまいます。
話がそれてしまいましたが、以下に和訳全文を掲載します。