トランプ政権がファイザーと交わした薬価引下げに関する合意は無意味!!患者の恩恵は皆無?

本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 10 月 6 日投稿の John Cassidy のコラムでタイトルは” Donald Trump’s Big Pharma Showdown Ends with a Whimper “(トランプの製薬大手との対決は弱々しく終わった)です。

 John Cassidy はスタッフライターです。主として経済・政治をカバーしています。彼が月 2 〜 3 の頻度で投稿している The Financial Page はビジネスマンなら目を通してほしいです。最近では、音声ファイルを聞くこともできます。8 〜 10 分程度の長さですので英語学習者にとっても有用だと思います。以前はこの雑誌の記事で音声ファイルが付いているものは少なかったのですが、この 2 年ほどでほとんどの記事に音声ファイルが付くようになりました。以前は朗読者の名前が入っていましたが、入らなくなりましたのでコンピュータ生成の音声のようです。聞き取りやすいですが、いわゆる味は無いです。スニペットは”Wall Street is celebrating the White House’s deal with Pfizer on drug prices. Patients shouldn’t be.”(ウォール街は、ホワイトハウスとファイザーの薬価合意を喜んでいる。患者は全く喜べない)となっています。


 さて、トランプ大統領がファイザーと薬価引下げに関して合意したことを喧伝しています。しかし、実際にはほとんどの有権者に全く恩恵は無いのです。ファイザーにとっても懐は傷まないのです。実際、この合意が成立した後、アメリカの株式市場で大手製薬会社の株価が挙って急騰しています。私は、イーライ・リリー(ティッカコード: LLY )の株を保持しているのですが、確かに直近で 20% ほど株価が切り上がっています。買った株の株価は放ったらかしでほとんど見ていないのですが、トランプとファイザーの合意の影響のようです( 9 月にこの株は決算発表後に暴落しているので、私はそれほど儲かっていないことを言い添えておきたい)。

 今日は 10 月 12 日ですが、週末に市場が閉まった後の取引を見ていても連休明けの火曜日の株式市場は大混乱が予想されます。下げ相場ですので、信用売りをちょっとやります。信用売りなんてギャンブルみたいなものですから他人にはお勧めできません。しかし、この記事を読んで思ったのですが、株価が下がった時に、大手製薬会社( Big Pharma firms )の株を現物で仕込むのは良いのではないでしょうか。奴らは永続的に安定的に利益を出し続けられると思います。興味がある方は和訳全文をご覧ください。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。