実録!米国の養子縁組詐欺!残酷!悲惨!極悪!人生の充実を願い養子縁組を望んだゲイカップルは大金を失った!

4.タラ・リーに関する悪い噂がひろまり始める

 2018年の夏、アダムとカイルは、エイプリルとの養子縁組の件の進捗状況を心配していました。リーの話では、12月下旬に出産予定とのことでした。その件に関して2人がリーから受け取ったものは、1枚のぼやけた写真のみでした。エイプリルと思われる若い女性が写っていました。野球帽を被って頬が赤くて青い目をしていました。2人はお腹の中の胎児の超音波撮像した写真を送って欲しいとリーに依頼しました。リーはその依頼を快諾したものの結局送ってくれませんでした。当初リーから聞かされた話では、エイプリルは妊娠中の体をいたわり体重制限や栄養管理をしっかり行っているということでした。しかし、エイプリルは妊婦としての体調管理が不十分で流産してしまったとの連絡がリーからありました。アダムは私に言いました、「その時は、私たちは2人とも何かおかしいと感じました。リーが嘘を付いているに違いないと思いました。」と。アダムはリーに興奮気味に電話を掛け、これまでに支払ったお金はどうなるのだと厳しく問い詰めました。当時のことを思い出してアダムは言いました、「テラ・リーは『おや、私を脅迫するつもりかい?』と言いました。」と。そう言われて、アダムは直ぐに引き下がりました。なぜならば、次に養子を紹介してもらうチャンスが少しでも小さくなるような事態は避けたかったからです。

 アダムとカイルはエイプリルとの養子縁組の話を白紙にすべくリーと話し合いました。リーが提案していろんなことが決まりました。既に支払い済みの費用で残っているお金、約1万4千ドルについてはリーが預かることとし、次に養子縁組の機会が訪れたらそれを充当するということになりました。それから数週間、カイルはリーと何度も連絡を取り合いました。メッセージアプリを使ってのやり取りは毎日欠かしませんでしたし、時々は電話で話しました。カイルはリーはとても話しやすい人物だと思いました。それで、リーに自分の仕事の話やアダムが作成中の絵のことや家を改装中であることなども話しました。リーはマクスウェルの声を聴くのがとても好きなようでした。マクスウェルはもうすぐ満1歳になるところで、最近歩けるようになったところでした。

 アダムとカイルやリーに養子縁組の斡旋を依頼した者たちは、リーが非常にファッションに興味があって高級ブランドを好んで身に着けていることに気づきました。リーは沢山のクリスチャン・ルブタンの靴、バレンシアガのハンドバッグなどを持っていました。いずれも中流階級の人たちが暮らしている郊外では滅多に目にしないものでした。コートニー・エドモント(コロラド州在住の6人の子の母親)はリーに2回ほど養子縁組の仲介を依頼しましたが、いずれも上手くいきませんでした。リーの説明によれば、いずれも赤ちゃんを産んだ生母が翻意して養子縁組を断ったということでした。エドモンドは言いました、「テラ・リーはよく『私はちょっと買い物依存症かもしれないわね!でも、養子縁組の斡旋で儲けたお金で買い物しているなんて誤解しないでね。斡旋なんて費用ばかり掛かって少しも儲からないのよ。買い物のお金は全て主人に出してもらってるのよ。主人はそれなりに成功してるのよ!』と言っていました。」と。エドモンドは、デトロイト郊外のブランドショップが沢山入ったショッピングモールへリーに同行したことを鮮明に覚えています。リーが宝石店に入った時には、店員は顔を見ただけでリーの名前を呼んで話しかけてきました。その店で、リーは何点かを指さして購入しました。値段を聞いたり確認するなんてことはしませんでした。その次にはルイヴィトンのショップに入りました。リーはそこで1千7百ドルの財布を購入しました。