オミクロン変異株って普通の風邪じゃない?いつになったら”ニューノーマル”(新しい日常)が来るのか?

 本日翻訳し紹介するのはThe New Yorker のWeb版にのみ掲載のコラムで、タイトルは”How Soon Will COVID Be “Normal”?”(新型コロナが終息し、間もなくニューノーマルが始まる?)です。オミクロン株の入院者数が増えていないので、そろそろニューノーマルに進むべき?という内容です。

 サブタイトルは、”Even as the Omicron wave spikes, some outside experts believe that the time has come for Anthony Fauci and the White House to declare a new phase in the pandemic.”(たとえオミクロン株の感染者が急増したとしても、バイデン政権はパンデミック下の生活から通常の生活に戻るべき時が来たと宣するべきだ、と考えている疫学者も多い。)です。Benjamin Wallace-Wellsによる記事です。 Benjamin Wallace-Wells はスタッフライターで、政治や社会に関する記事を書いています。今回の記事は、米国バイデン政権のオミクロン株への対処についての考察が為されています。

 このコラムの要旨は以下のとおりです。

  1. 巷にはオミクロン株の重症化率は低いのだから、ニューノーマルに向けた取り組みを始めるべきとの声が多い。
  2. しかし、バイデン政権の主席医療顧問の腰は重く、慎重な姿勢を崩していない。これは理のあることである。
    バイデン政権は新型コロナ対策の全ての責任を負うことになるので慎重にならざるを得ない。
  3. 一方、多くの評論家は何の責任も無いので好き勝手に楽天的な予測を元に発言している。
    楽天的な予測が当たれば、それ見たことかと自慢できる。外れても、何の責任も負わないし、誰も覚えていない。
  4. バイデン政権の新型コロナ対応では大きな瑕疵はなかった。
  5. 唯一、迅速検査キットの手配が遅きに失した感があるものの、これは失策ではない。
    想定できないほどの感染者数の急増が原因であり、致し方無いことである。
  6. 新型コロナでは新たなパラダイムの変更があった。
    旧来は、国が感染から皆を守ろうとした。これからは、自分のことは自分で守ることが必要で、それが社会全体を守ることにつながるという形に変わった。
  7. バイデン政権は、パラダイムが変わったことの国民への説明が必要であるが、現時点では不足している。

以上、要旨でした。

では、詳細は和訳全文をご覧下さい。以下に和訳全文を掲載します。