本日翻訳して紹介するのはthe New Yorker のWeb版にのみ掲載の記事で、タイトルは”In Itaewon, Another Betrayal of Young Koreans”(梨泰院で韓国の多数の若者が死亡)です。梨泰院で発生した事故についてのコラムでした。E. Tammy Kimによる寄稿です。
E. Tammy Kimはスタッフライターではありません。労働問題や韓国関連の記事をしばしば寄稿しています。元々弁護士をされていたようで、相当な才能の持ち主です。スニペットは、”Why have politicians and bureaucrats, of both major parties, failed so radically at the basic provision of public safety?”(なぜ、国民の安全が最優先されずに事故が起きてしまったのか?政権が変わろうが変わるまいが、この国の行政システムが失敗するのはなぜですか?)となっていました。
梨泰院の事故に関する記事でした。まずは、前途有望な若者の未来が一瞬にして奪われてしまったことに、哀悼の意を捧げたいと思います。警察の警備状況に不備があったのではないか等の批判があるようですが、軽々しく批判するのは避けたいと思います。警備する警察官の数は昨年までより大幅に増やしていたと言われています。それでも想定を超えて混雑してしまっただと思います。事故の全容が明らかになる、あるいは、主たる原因が特定される等、事実が判明するまで、軽々しい批判は避けた方が良いでしょう。
さて、梨泰院の事故は、2014年のセウォル号沈没事故の様に「惨事の政治化」は起こるのでしょうか?2014年には、沈没事故が政治化してしまい、当時の朴槿恵大統領が辞任を余儀なくされました。尹錫悦大統領は、上手く対処できるでしょうか?しばらく目が離せない状況が続くでしょうが、上手く対処できるのではないでしょうか。というのは、朴槿恵氏の失敗が明確な前例として残っているので、同じ轍を踏まないようにすればよいだけですから。やることは3つのみです。早期に謝罪する。謝罪する際に他責にしない(全て政府の責任であるとする)。謝罪の際に今後どうするということも表明するということです。まあ、一見すると簡単なようですが、案外これができない政府、企業って多いようで、簡単なことではないのかもしれません。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文んをご覧ください。
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