米国陸軍元大佐がロシア軍の無能ぶりを滅多斬り!ロシア軍は張り子の虎なの?いや、それは張り子の虎に失礼やで!

Q.9

Q.軍を近代化しようとして費用を投じても、近代化を推進する能力が無い場合には思い通りの結果は得られないでしょう。近代化に費用を投じて、そのほとんどが汚職や腐敗で消えてしまう場合も同様でしょう。ロシア軍では、特に前者が問題だったのでしょうか?それとも後者が問題だったのでしょうか?ロシア軍で、どんな問題が起こっていたのでしょうか?

A.ロシア軍の将校の多くは、軍事的な能力ではなく、コネによって昇進しているようです。私は、国務省でシリアの分析に携わっていた時に、ロシア軍の何人かの将校と接したことがありました。彼らのほとんどは、大佐や少将、中将でした。おそらく、その多くが現在はウクライナ侵攻に携わっているでしょう。現在、ウクライナ特別軍事作戦の総指揮官に任命されているアレクサンドル・ドボルニコフ陸軍上級大将をはじめ、多くの人物と会った記憶があります。シリアで会ったロシア軍将校について私が一番印象に残っているのは、彼らが重点を置いていたのは、軍事作戦をどうやって効果的に遂行するかということではなかったということです。むしろ、どうやって収入を増やそうかということに重点を置いているようにしか見えませんでした。どう見ても、シリア政権や他の関係者等から、何とかして財産や資金を巻き上げようとしているようにしか見えなかったのです。次に印象に残っているのは、ロシア軍の将校が、シリアを自国で開発した兵器類の実証実験するための最適な場所であると考えていたことです。しかし、彼らの誰一人として、作戦立案や意思決定の能力が優れているという印象を私に与えませんでした。ロシア軍の将校は決して能力によって選ばれたわけではないということを、現在のロシア軍の無能ぶりが証明しているような気がします。ロシア軍は、装備品の貧弱な部隊を能力の低い将校が率い、ロジスティクスも貧弱なのです。その上、腐敗や汚職が蔓延しているのです。