米国陸軍元大佐がロシア軍の無能ぶりを滅多斬り!ロシア軍は張り子の虎なの?いや、それは張り子の虎に失礼やで!

Q.5

Q.ロシア軍は、兵器や装備品の近代化を進めていましたが、ウクライナを侮っていて旧式の兵器類の投入で問題ないと判断していたということなのでしょうか?それとも、もっと大きな問題があったのでしょうか?

A.私は、もっと大きな問題があったと思っています。ロシア軍の兵器の近代化プロジェクトで最優先事項とされていたのは、防空システム、精密誘導弾(航空機搭載型および地対地ミサイル型)、弾道ミサイルだったようです。しかし、それらの開発はすべて失敗していました。トルコ製のUAV(訳者注:無人機、バイラクタルTB2のこと)がロシア軍の防空システムを突破し、上空から装甲車両を破壊していました。そんなことは起こり得ないと思っていました。我々はロシア軍の実力を買いかぶりすぎていたのかもしれません。また、ロシアの近代化された兵器類についても、性能は大したことなく見掛け倒しであるものが多いことが判明しています。ロシアでは、兵器類の近代化に毎年500億〜700億ドルが費やされています。それが15年ほど続けられているのに、未だにT72戦車の近代化や後継機への置換えが完了していないのです。それは、とても信じがたいことです。おそらく、汚職や腐敗によって投じられた費用の大半が有効には使われず消えてしまったのだと推測されます。