米国陸軍元大佐がロシア軍の無能ぶりを滅多斬り!ロシア軍は張り子の虎なの?いや、それは張り子の虎に失礼やで!

Q.7

Q.ロシアには、軍事作戦を実施するにしても、もっと他に効果的な選択肢は無かったのでしょうか?

A.他の選択肢は無かったと思います。ロシアは、軍事作戦を始めるに当たって、主たる目的を設定する必要がありました。侵攻を仕掛けるには、大義名分が必要ですから。その上で、何に優先的に取り組むかを決めなければなりませんでした。私が思うに、ロシア軍の誰もが、ウクライナの首都であるキーフの陥落を最優先すべきと考えたに違いありません。あくまでキーフの陥落が主目的で、キーフ以外への軍事侵攻は、付随的なもので、ウクライナ軍の戦力をキーフ以外にも分散させることが目的でした。私は、ロシア軍がどのような軍事作戦を展開すべきであったとか、どのような軍事作戦を展開すべきではなかったということを論じるつもりはありません。私は、そもそもロシア軍はウクライナに侵攻すべきでは無かったと言いたいのです。しかし、もし侵攻するのであれば、成功の確率を上げるためには最高の装備と部隊をキーフに集中的に投入すべきでした。その上で、キーフで早期にロジスティクスを構築する必要もありました。しかし、ロシア軍は、そうした軍事作戦を展開しなかったのです。