Q.8
Q.ロシア軍が展開した軍事作戦はどんなものだったのでしょうか?
A.ロシア軍は、4つの戦線に兵力を分散して投入しました。戦力が4分割された上、4戦線で何の連携もなく統率も取れていないため、それぞれが孤立してしまいました。能力の低い部隊ばかりな上に、まともな指揮系統も無かったのです。ロシア軍の装甲車両部隊は、幹線上を移動したのですが、歩兵隊は随伴せず、偵察隊も無く、航空支援も無かったのです。それで、ウクライナ軍は対戦車兵器でそれらを一網打尽にすることができたのです。ですので、特に驚くべきことではないのです。ロシア軍は、空挺部隊の精鋭を集めて、キーフ近郊の飛行場を空爆しました。おそらく、飛行場を占拠して、地上部隊への支援をもっと厚くしようと考えていたのでしょう。しかし、ロシア軍の暗号化されて安全な情報伝達システムが侵攻初日に故障してしまいました。それ以降、ロシア軍の現地の部隊はオープンなネットワークを利用したシステムに頼るしかなく、つまりウクライナの携帯電話の電波塔に頼っていたわけで、通信がウクライナ側に筒抜けの状態でした。