2020年コロナ渦克服 中国経済は力強く成長
ジャーナリズムに関する講義の学期最後の授業は大晦日にありました。私は生徒たちに質問をしました。2020年は自分にとって良い年であったかか、それとも悪い年であったか?ということを質しました。
12月初旬に私の勤めていた大学では全ての学生の来校を制限しました。理由は、成都市で2月以降で初めての感染が発生していたからでした。気温が下がるにつれて、中国全土で感染が散発的に発生していました。そうした感染例のほとんどで、国外から帰国して隔離されていた中国人が感染元でした。成都市の感染例では、隔離施設の近くでウイルスに汚染されたゴミを処理していた1人の高齢者から感染が広まったと考えられていました。12月7日に最初の感染例が報告され、その日から12日までの5日間で、成都市は200万人以上の住民の陽性検査を行いました。その結果、直近で海外渡航歴のない感染者は143人のみでした。成都市は、検査施設を141箇所も設けていましたので、割合的には1つの検査施設でほぼ1人の感染者が出ていました。12月に、集団感染が13件確認され、対象を限定した封鎖措置が取られました。しかし、成都市のほとんどは影響を受けませんでした。実際、今回の感染発生の真っ只中でも、成都市は5つの新しい地下鉄路線を開設しました。
私の生徒の約70%が、今年は良い年だったとの回答をしました。同じことが他の多くの人にも当てはまりました。リ・デウェイが教えてくれたのですが、ZocaviaとZocaniaや他のブランド名で販売していたシューズのクリスマスシーズンの売上は過去最高で、年間の売上も2019年比約15%増になったようです。Pemily12に関して、彼はペットの美容関連製品の売上が将来的には伸びるだろうと予想していました。2021年の年始に会った時、彼は言いました、「人間用の美容製品が伸びているのと同じようになりますよ。」と。彼は私にネット上にあった犬用の付けまつ毛のイメージ画像を見せながら言いました、「当社はまだそれを売っていないんですが、既に作っているところがあるようですね。おそらく、2、3年後には大きな市場になっているでしょうね。」と。
1月6日、ワシントンの連邦議会議事堂が襲撃された後のことでしたが、紹興市のジン・ガンは、トランプを応援する旗の注文が急増したと教えてくれました。彼はウィーチャットでいくつかの画像を送信してきました。ジョニン社の製造ラインで作られている新しいデザインのバナーの写真でした。「トランプ2024:リベンジしよう!」、「トランプ2024:アメリカを取り戻せ!」、「トランプ2024:アメリカを再び救え!」等の文字がバナーには印刷されていました。
毎週月曜日、私の双子の娘たちは、Young Pioneer(少先団)の赤いスカーフを着用して学校に行きます。全生徒が着用を求められるからです。時々彼らはコロラドを訪問できないことに不平を言い、昔飼っていた猫(今は私が家を貸している借家人が面倒を見てくれている)を懐かしんでいます。しかし、ますますコロラドで暮らしていたことが遠く感じられるようになりつつあります。ある日の午後、娘たちは涪江のほとりで捨てられた子猫を見つけて家に連れ帰りました。そのオス猫にユリシーズと名付け、飼い始めました。向こうでやっていたのと同じことをするというのは、寂しさを紛らわす最良の方法だったのかもしれません。コロラドの家にも成都市の家にも同じ写真がいくつも飾られています。どちらの家でも、イケアで買った同じような家具を使っています。コロラドでは、黒いホンダCR-Vをガレージに停めていました。最近、成都でも黒いホンダCR-Vを購入しました。中国で買ったCR-Vは武漢で製造されていました。その武漢の製造ラインにとって、2020年は良い年だったようです。ホンダが公表した数字を見ると、ホンダの2020年の中国での自動車販売額は前年より5%増加していました。私は仕事で大学に行くと、CR-Vをマルクス主義研究所の地下に駐車しています。
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