本日翻訳し紹介するのは、the New Yorker のMarch 4, 2019 Issueの記事です。題は”Are Robots Competing for Your Job?”(ロボットがあなたの仕事を奪ってしまうのか?)です。近い将来、知識労働者の仕事がロボットに奪われるか否かについて記されていました。
Jill Lepore氏の記事です。彼女は同誌のスタッフライターです。ロボットに関する記事を以前にも書いていた記憶があります。政治とかの記事も書いています。この記事では、ロボットが仕事を奪い取るかということが中心に書かれています。
昔から、ロボットが人間の仕事を奪い、失業者が街に溢れるという予測が為されることはよくありました。しかし、今までのところ、そういった予想は外れ続けています。確かに、無くなった仕事もたくさんあります。しかし、それ以上に新たに生まれた仕事もたくさんありました。
つい100年前は労働者のほとんどは農業に従事していました。機械化等によって農業従業者は急激に減りました。でも、その際に農業から締め出された人たちは、より給料の高い工場で職を得られたのです。ロボットが職を奪うかもしれませんが、一方で新たな雇用が別のところで生まれたので、街に失業者が溢れる状況は発生しなかったのです。これって、今後も続くのではないでしょうか。
しかし、今回は違うという人もいるでしょう。今まではロボットの進化の速度が遅く失業者が急速に増えることは無かったが、現在のロボットはこれまでと違って進化が速い、今度こそ失業者が溢れることになると主張する人がいます。しかし、今のロボットの進化が速いという認識が誤っています。現在の技術の革新のスピードはかつて無いほど速いという人がいますが、20世紀の人たちも、19世紀の人たちも同じことを口にしていました。ですので、今だけ技術革新のスピードが速いということは無いのです。
さて、米国では、仕事を奪っているのはロボットだけではありません。移民も大きな脅威です。また、RI(リモート・インテイリジェンス)も脅威です。インド等海外に居ながら米国のホワイトカラーの仕事を奪っている人たちです。職を奪われたくなかったら、ロボットや移民やRIに取って代わられないような技能を身に着けなければなりません。いつの時代に生きていようが、常に時代は変化しており、その変化に対応しなければ生き残れないようです。
では、以下に和訳全文を掲載します。