本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 5 月 5 日に投稿された Dhruv Khullar によるコラムでタイトルは、” Should We Be Worried About Bird Flu? “(鳥インフルエンザについて心配すべきなのか?)となっています。
スニペットは、” According to the C.D.C., the risk to public health remains low. But the country’s initial approach has had an unsettling resonance with the first months of covid. ”( CDC(疾病対策予防センター)によると、公衆衛生上のリスクは依然として低いという。しかし、この国の今回の鳥インフルエンザに対する初期の対応は、新型コロナの初期数カ月を彷彿とさせるものであった。一抹の不安を感じずにはいられない。)となっていました。
さて、このコラムはアメリカで牛の間で鳥インフルエンザが蔓延していることを受けて書かれたものです。現時点では、人間に感染が拡大する兆候は無いので、それほど心配する必要は無いようです。万が一、鳥インフルエンザのウイルスの中に人間に感染するものが出現しても、それほど心配する必要はないと考えれらています。というのは、通常のインフルエンザに対する備えがそのまま鳥インフルエンザに対してもも有効だからです。タミフルも効くと考えられていますし、鳥インフルエンザの特定の株に効くワクチンの開発も容易だと考えられています。だから、鳥インフルエンザを極度に恐れる必要などないのです。
怖いのは感染症のパンデミックを引き起こすウイルスではなく、人間であると著者は指摘しています。新型コロナのパンデミック時には、分断がさらに進みました。同様に、鳥インフルエンザのパンデミックが発生して怖いのは、アメリカの二極化が進むと主張しています。分断がさらに激しくなり、対立は先鋭化し激化するのかもしれません。まあ、私なんかは、そうかな?と思わなくもありません。新型コロナ前に、既にアメリカは十分に分断が進んでいたからです。著者の Khullar は医師ですから、疫学的な知識は豊富ですが、政治や社会情勢の分析は怪しいところがあります。「餅は餅屋に任せておけ!」と言いたいです。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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