暗号資産業界の凄まじいロビー活動?どんだけお金つぎこむ?無敵やな?逆らえる政治家なんていないわ!

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の October 14, 2024, issue に掲載された記事で、タイトルは” Silicon Valley, the New Lobbying Monster “(シリコンバレー、新たなロビー活動の怪物)となっています。

 今回訳した記事はピューリッツァ―賞受賞歴があり著作も多い Charles Duhigg によるものです。内容は、暗号資産関連企業の凄まじいロビー活動に関するものです。スニペットは、” From crypto to A.I., the tech sector is pouring millions into super PACS that intimidate politicians into supporting its agenda. “(暗号資産から AI まで、テック業界は政治家を脅迫して自らの政策を支持させるスーパー PAC に何百万ドルも注ぎ込んでいる)となっています。

 さて、この記事を読んで知ったのは、暗号資産関連企業のロビー活動は投じられる額と規模と成果が凄まじいということでした。実はテック業界自体は、資金力は豊富ですがそれほどロビー活動には熱心ではないのです。何故かというと、テック業界は政界を馬鹿にしているところがあって、あんなアホ連中に金をやる意味ないと考えているからです。

 しかし、暗号資産業界は違います。すでに化石燃料業界や労働組合並みの資金を投じているのです。どのくらいの規模かというと、大統領選の候補並みの資金力です。ですから、政治家は暗号資産の規制を強化するとかの意見を表明することが難しくなっています。そんなことをすれば、選挙で負けます。ロビー活動などに屈せず自分が正しいと思うことをを主張し続ける政治家がいて欲しいと思うわけで、おそらくいるんだと推測します。ただ、残念ながらそういう信念を貫く人物は選挙で負けてしまうので我々が認識することができないのだと推測します。

 話がそれましたが、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください(ちょっと長いです)。