バイデンの国境強化策は愚策? 移民による人口増がなければアメリカ経済は日本の二の舞になるぞ! 

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 6 月 10 日に投稿された John Cassidy のコラムでタイトルは”The Immigration Story Nobody Is Talking About”(誰も語らない移民問題)となっています。

 Cassidy はスタッフライターです。おそらく The New Yorker 誌で一番たくさん記事が掲載されているのは彼でしょう。守備範囲が広く、彼が書いた記事がわかりやすく面白いです。The Financial Page というタブの記事は 10 年ほど前までは James Surowiecki が書いていました。Surowiecki の文才は凄まじく面白くない記事はありませんでした。その後、彼がスタッフライターではなくなって他の者がときどき細々と The Financial Page のタブ名でコラムを書いていました。Casssidy も負けず劣らず面白い記事を書くので、このタブ名で記事をどんどん書いて欲しいものです。

 さて、本日訳したコラムはバイデンが南部国境の管理を強化すると宣したことを受けて書かれたものです。バイデンは大統領選で勝利する確率を少しでも高めたいがために、その施策を打ち出そうと思ったのでしょう。トランプが声高に移民排斥を訴えて支持を得られていますから、そうせざるを得なかったのでしょう。

 短いコラムですので詳細は和訳全文をご覧いただきたいのですが、このコラムでは日本の現状を見てみろということが書かれています。褒められているわけではありません。かの国は人口動態を分析すれば労働人口が増えないことが分かっているのに無策であった。そのため長い長い景気停滞に苦しむことになった。バイデンよ、同じ轍を踏む気か?というような内容でした。私は Cassidy が日本に言及してくれたことを嬉しく思います。おそらく、あと 20 年もすれば日本の存在はもっと薄くなり、こうしたコラムで良い例でも悪い例でも取り上げられることは無くなるんじゃないかと危惧しています。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。