本日翻訳して紹介するのはthe New Yorker のWeb版に掲載のSam Knightのコラムで、タイトル”The Inadequate Answers of Liz Truss, Britain’s Likely Next Prime Minister”(英国次期首相はリズ・トラス?党首選優勢も手腕は?)です。
Sam Knightは、イギリスに駐在していて、現地のことに関するコラムをしばしば投稿しています。スニペットは、”Boris Johnson’s probable successor is offering little comfort as a recession looms”(ボリス・ジョンソンの後継者と目される人物は、景気後退に対する適切な対処をできなさそうです。)となっていました。
イギリスでは、現職のボリス・ジョンソン首相の退任が決まっていて、その後継選びが行われています。保守党党首選挙の決選投票は9月5日に行われます。どうもリズ・トラスという女性が勝利しそうです。選挙ですから開票するまで結果は分からないわけですが、ほぼほぼ勝利は堅いと見られています。このコラムを書いたKnightは、トラスの能力には懐疑的なようです。
イギリスは、他のヨーロッパ各国と同様にウクライナ戦争の影響をアメリカより強く受けています。何といっても距離的に近いですからね。で、インフレ率はアメリカを大きく上回っており、10%以上です。ほぼほぼエネルギー価格の上昇に起因するものです。で、今年の後半には景気後退局面に陥りそうな状況です。ですから、トラスが首相になったら、速攻で実効性のある対策を矢継ぎ早に実施しなく手はならない状況です。
詳細は、和訳全文をご覧いただくとして、私が驚いたのは、ボリス・ジョンソンは現在も在任中であるということです。てっきり7月の騒動で辞めたと思っていました。今は、ゆったりと休暇中で結婚パーティーを開いたり(パーティーで辞任したのに、まだ懲りずにパーティーやるんかい?)、南欧へバカンスに出かけたりしてのんびりと過ごしているようです。ですので、現在、イギリスは景気後退が予測されるのに、対策等について何も討議もされていない状況のようです。当然、ボリス・ジョンソンには給料も支払われ続けています。辞めるんやったら早くや辞めんかいっ!と思います。厚顔無恥という感じもしますが、ここまで堂々としていることは逆に感心します。日本の政治家も見習ってほしいと思います(冗談ですが)。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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