7.キャビン・フィーバーにならないためには、他人と接することが重要
私と妻は、ウエストオレンジの以前はKマートだったところに設けられた接種会場で新型コロナのワクチンを接種してもらいました。3回目の接種もそこでしてもらいました。その会場はコンベンションセンターのように巨大でした。白や青のビニールの白衣を着用した大勢のボランティアがあちこちに配置されていて、てきぱきと働いていました。彼らの声があちこちで響いていました。彼らの身体からは、善意と市民的精神が発散されているようでした。接種を受けに来た者を出迎え、どこに行ったら良いかを指示し、必要書類を処理し、ワクチン接種ブースに案内し、重い副反応が出た場合に備えて15分間座って待つように指示し、問題ないことを確認してから最後は見送ってくれました。私は、そこでワクチンを接種してもらって、ニュージャージーに住んでいることを誇りに思いました。たとえワクチンを接種しなくても、廃墟と化したKマートに来て、明るい仲間たちと前向きな交流をして毎日を始められたら素晴らしいだろうと思いました。廃墟と化したKマートの活用方法で、これ以上のものは無いと思いました。毎朝そこで待ち合わせをして、ぶらぶらと散歩をして、すれ違う者たちと挨拶を交わし、そしてまた車に乗って戻って行く。そんな風にして一日を始められたら素晴らしいと思います。新型コロナの影響で多くの人の心は孤独で押しつぶされそうですので、そうでもしなければ、孤独は解消されないと思います。
世間でもよくあることなのですが、私はワクチンの3回目接種を済ませた後、ワクチン接種の効果を過信したわけではないのですが連休中に集まりに出かけてしまい、新型コロナに感染してしまいました。おそらく、オミクロン変異株に感染したと思われるのですが、検査で陽性となりましたが、変異株か否かについては何も言われませんでした。オミクロン変異株に感染しても、比較的症状は軽いとされていますが、私はそうではありませんでした。非常に体調が悪くなったのですが、20数年前に肺炎になった時以来のことでした。主な症状は、咳と喉の痛みと頭痛と体中の痛みでした。熱も出ました。悪寒で震えも出ました。新型コロナウイルスは、狐のようにずる賢いと思いました。ウイルスは、肺の中に入っていろいろなところを攻撃しようとしましたが、1回目のワクチン、2回目のワクチン、3回目のワクチンの効果によって、撤退を余儀なくされたようでした。ウイルスは、次に、喉や副鼻腔に入りましたが、そこでも免疫に攻撃されたので、再び肺に侵入してきました。肺の中で免疫から巧みに逃れて、増殖し、優勢になると雑草が一晩で庭を埋め尽くすような勢いであっという間に肺の中に拡がりました。私は、ワイルコーネル医科大学の医師の動画を思い出しました。その医師は、新型コロナのウイルスは、消毒液によって即座に死ぬと言っていたような気がします(ちなみに、ドナルド・トランプが、消毒液を内服すべきだと提案するようになったのは、その動画を見たことがきっかけだと言われています)。私の免疫力では、新型コロナウイルスを跳ね返すことができませんでした。私の身体は、ウイルスに打ち負かされたわけですが、かろうじて咳をすることでウイルスを追い出そうともがいていました。一晩中咳をしていたのですが、肺の中いっぱいにウイルスが蔓延っているような気がしていました。