吉報!フランス大統領選挙で現職のマクロン大統領が極右候補を破り勝利!今こそ、その意義の大きさを認識すべき!

 本日翻訳して紹介するのは、The New Yorker のWeb版にのみ掲載の4月25日投稿のコラムで、タイトルは、”The Real Meaning of Emmanuel Macron’s Victory”(エマニュエル・マクロンの勝利の本当の意味)です。Adam Gopnikによるコラムです。マクロンが大統領選で勝利した翌日に投稿されたものです。

 Gopnik氏はスタッフライターです。ご存知の方も多いと思いますが、小説家であり、エッセイストでもあります。米国外のこと、特にフランスに関するコラムや記事をこの雑誌に寄稿しています。パリに住んでいたので、パリに関するコラムが多いようです。スニペットは、”The fact is that, in difficult circumstances, Macron has managed to win the Presidency twice.”(マクロンは大統領選で再選を果たしました。勝利したこと自体に意義があります。簡単ではありませんでした。)となっていました。

 さて、フランス大統領選ではマクロンが再選を果たしました。詳細は下の和訳全文(短い)を読んでいただきたいのですが、これは偉業と言えます。フランスで現職の大統領が再選を果たし2期目を務めるのは久しぶりのことなのです。Gopnik氏は、マクロンが再選されたことは意義あることだが、マクロンは過小評価され過ぎていると考えているようです。

 氏によると、フランスやアメリカでは、マクロンの勝利をあまり喜んでいない報道機関が多いようです。今回の大統領選では、有権者は残念な人物しか選択する術が無かったという報道が多かったようです。対立候補(ルペン)が酷い人物であるから勝てただけであり、つまり、マクロンは消去法的に選ばれただけであり、必ずしも大統領に相応しい能力を有しているわけではないという論調が多かったよう」です。

 しかし、消去法的に選ばれたからといってケチをつけるべきではありません。民主主義の根付いている国で正統な選挙で選ばれたわけですから、マクロンは正統な大統領です。アメリカやフランスのように最後は2人の候補者で決選投票をするという形の大統領選を実施している国では、消去法的な選択をする人は少なくないはずです。フランスでは、多くの人が消去法的な選択でマクロンを選んだことによって、危険な人物が権力を握ることを防げました。これは、まさしく、民主主義が機能したのであって、祝福すべきことで、決して、悲観すべきことではないのです。

 では、詳細は和訳全文をご覧ください。