6.最優先すべきは効率的な組織の構築
コロナウイルスによる影響があったからこそ、個人の生産性を向上させるという誤った目標に取り組むことを止められたのかもしれません。結果として、効率的な組織を構築することに注目することになりました。それに取り組むことは全く正しいことです。負荷が過大な状況で心理的な負担が大きいことは現在のせわしない世の中では仕方がないことだと納得するしかないのかもしれません。しかし、誰も組織の状況を認識していない状況では、個々人に業務を好きなように取り組ませておくことは出来ません。かつてドラッカーは、知識労働者の生産性の高さを称賛していました。しかし、皮肉なことですが、知識労働者に任せておくだけではダメたと言うことが明らかになっています。ドラッカーの自律性という概念、知識労働者には何の指示もせず自由に業務させることで能力が一番発揮されるという考え方からは離れる必要があります。その先のステップ、組織の中でタスクの割り当てを混乱を生じさせることなく行って、タスクの実行は各人に自由に任せるというところに進まなくてはなりません。言い換えれば、負荷が過大な状況で個々人が改善しようとしても無駄だということを認識して、組織として協力してどうやって事態を改善するかを考えなければならないということです。
以上