本日翻訳し紹介するのはthe New YorkerのWeb版にのみ掲載のコラムで、タイトルは”The Uncertainties of the Omicron Variant”(オミクロン株!現状では不明点が多い!)です。オミクロン株に関する記事です。米国で11月30日(日本時間12月1日)に投稿されたコラムです。
Dhruv Khullarによるコラムです。氏は現役の臨床医でもありますので、医療関連の記事を多く寄稿しています。サブタイトルは、The new coronavirus strain is worrisome—but its effect won’t be the same everywhere.”(新型コロナの新たな変異株の出現は非常に脅威に感じられます。それが及ぼす影響は、どこでも同じというわけではありません。)となっています。
さて、このコラムはオミクロン株についてのものです。11月29日にバイデン大統領が新型コロナ(オミクロン株)について記者会見を開いたことを受けて30日に投稿されたものです。
主旨は、次のとおり。
- オミクロン株は現状では性質が分かっていない。
- 南アフリカ等の感染症例を見ると、感染力は強いと想定される。
- ウイルスの特質を示す重要な3要素は、感染力の強さ、重症化率の高さ、免疫突破力の強さ。
- 重症化率の高さ、免疫突破力の強さは現時点で不明。数週間で判明する。
- 推測となるが、変異株は変異によってある特質が強くなれば、犠牲になる特質もある(トレードオフ)。オミクロン株は重症化率は低いのではないかと推測されている。
- オミクロン株が驚異的であっても、次のさらに驚異的な変異株が出現しても、やることは同じ。ワクチン接種を進めることと、抗ウイルス薬を行き渡らせるだけである。今やっていることを休まず続けることである。
- 上記6は全世界で取り組まれなければならない。ウイルス蔓延する国が残っていると、そこで変異株が出現してしまうから。
以上、主旨でした。
では、以下に和訳全文を掲載します。