本日翻訳して紹介するのはThe New Yorker のWeb版にのみの掲載のコラムで、タイトルは”Ties with Russia Compromise Israel’s Stance on Ukraine”(イスラエルはロシアとの関係を維持する必要がある。その為、ウクライナ情勢に関与できないのです。)です。
Bernard Avishaiによる寄稿です。2月28日(日本時間3月1日)に投稿されました。氏は、中東に関する記事を沢山寄稿しています。スニペットは、”Putin’s invasion raises questions about whether protecting Jewish national interests eclipses democratic solidarity.”(プーチンの侵略によって、イスラエルは難しい選択を迫られています。国益を優先すべきなのか?それとも、自由主義諸国の連帯を優先すべきなのか?)となっています。短い文章でしたが、非常に難しかったので翻訳に時間がかかりました。誤訳も多いような気がします。間違いはお教えいただけますと助かります。
この記事の要旨は以下のとおりです。
- イスラエルは、ロシアのウクライナ侵攻に対して、ロシアを名指しで非難することは避けている。
- 本来であれば、西側諸国の一員として、自由主義を信奉する国として、ロシア非難に加わるべきである。
- イスラエルがロシア非難に加わらないのは、ロシアとの関係悪化を避けたいから。
イスラエルの北部で国境を接しているシリアにおいてお互いの利害関係が一致している。 - シリアは内戦状態で、ロシア軍がアッバス政権を支援している。ロシアはシリアでの影響力を増している。
- イランがイスラエルと敵対しているレバノン南部のヒズボラに武器を輸送機で送っている。シリア上空を通過する。イスラエルがシリア域内でイランの輸送機を爆撃しているが、ロシアはそれを黙認している。
- また、ロシアはシリアがイスラエルに対して高精度対空ミサイルのS-300を使用することを許可していない。
- イスラエルは、上記5、6に関して、ロシアに非常に恩義を感じている。
- ウクライナ侵攻に関してロシアを非難すると、上記5、6の恩恵が受けられなくなる可能性がある。
- また、イスラエル自体がパレスチナでロシアと同様に他国の自治権を侵害しているため、ロシアを非難することが憚られる。
以上が要旨です。短い文章ですので、詳細は和訳全文をご覧下さい。
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