本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ掲載のコラムです。題名は”Tokyo’s Olympics Have Become the Anger Games”(東京オリンピックは怒りの祭典になってしまうのか?)です。東京オリンピックの開会式が行われる前日の7月22日に投稿されたコラムです。
在東京特派員のMatt Alt氏によるコラムです。氏はNHKワールドにも出ておられますし、本も出されていますし、他の媒体で記事を見かけることもありますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、ロラン・バルトの著作「表徴の帝国」に触れています。私は大学生の時にロラン・バルトは読みましたが残念ながら、ほとんど意味が分かりませんでした。 私には「表徴の帝国」 とか「零度のエクリチュール」とかは難しすぎました。私は文芸専修でしたので本は沢山読んだ方ですが、ほとんど理解できない本があることに衝撃を受けた記憶があります。New Yorkerに記事を載せられるような方は、そういう難解な本を読んで理解しているようなレベルの人が多いのだと推測します。
さて、東京オリンピックがいよいよ開幕しました。ほとんどの競技は無観客で行われるようです。私はあまりテレビは見ないのですが、盛り上がり具合はどうなのでしょうか?盛り下がっているのでしょうか?観客を入れるべきだという人もいますし、中止すべきだという人もいますし、いろんな意見があるようですね。私にはどれが正解か分かりませんが(おそらく正解などないのでしょうが)、自由に意見を表明できる国に住んでいることには感謝しないといけないなと思いました。
では、以下に和訳全文を掲載します。
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