本日翻訳し紹介するのは、The New Yorker のMarch 14, 2022 Issueに掲載の記事で、タイトルは”Volodymyr Zelensky Leads the Defense of Ukraine with His Voice”(ゼレンスキーは、自らの声で祖国防衛で戦っている者を鼓舞する)です。
3月14日号の誌面に載る記事です。Webには3/5(日本時間3/6)に投稿されました。David Remnickよる記事です。氏はスタッフ・ライターです。というか、編集長です。中東(イスラエル関連が多い)、欧州等の記事をたくさん書いています。以前、マイク・タイソンの記事も書いていました。著書も多いです。「レーニンの墓」では、ピューリッツァー賞を受賞しています。スニペットは、”At the most consequential hour in Europe since the collapse of the Soviet Union, a comedian has assumed the role of Winston Churchill.”(ヨーロッパは、ソ連が崩壊して以降で最も深刻な局面を迎えています。そんな中、1人のコメディアンが、かつてウィンストン・チャーチルが果たした役割をこなそうとしています)となっています。
さて、予想に反してと表現しては失礼かもしれませんが、ウクライナ軍、ウクライナ国民が非常に健闘しています。侵攻開始から1周間経っているのに、ロシア軍はキエフ、ハリコフ等の主要都市を制圧できていません。なぜ、ウクライナは、持ちこたえられているのでしょう?プーチンがロシア軍の進化を過大に見積もっていたこともあるでしょう。また、ウクライナの大統領は人気がないし、ロシア軍が侵攻したら、統制が取れずにすぐに敗走すると楽観的に見積もっていたのでしょう。
たしかに、ロシア側の想定の甘さもあったでしょう。しかし、ゼレンスキー大統領の功績もあるのではないのでしょうか。彼は、侵攻される前は、低支持率で喘いでいました。また、しばしば、「しょせん役者が大統領になっただけだから」といって、その能力に疑いの目が向けられていました。しかし、彼は、祖国防衛を先頭に立って指揮しています。その見事さを、Remnickは「ウインストン・チャーチルが第二次世界大戦で果たした役割をこなしている」と記しています。これは、大絶賛です。彼の役者としての能力が少し役に立って、国民を纏め上げることができているようです。役者出身の大統領と言うと、ドナルド・レーガン大統領を思い出します。元が役者だからといって、政治家に向いていないとは言い切れないと思いました。前職が何であったかということではなく、要は、個々人の資質だと思います。
詳しくは、和訳全文をご覧ください。では、以下に和訳全文を掲載します。
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