本日翻訳し紹介するのはThe New Yorker のWeb版にのみ掲載のコラムで、タイトルは”What Makes Putin Fear Ukraine?”(プーチンがウクライナを恐れるのは何故?)です。スタッフライターIsaac Chotinerの投稿です。キエフ在住のジャーナリストに現地の情勢を聞いています。
サブタイトルは、”The Kyiv-based journalist Nataliya Gumenyuk says that the country’s embrace of democracy and anti-corruption efforts makes it a threat to the Russian leader.”(キエフを拠点とするジャーナリストのナタリア・グメニュクは、民主主義化の進展と汚職撲滅の取り組みが、ロシアに対する最大の防衛策になっていると述べている。)です。現地で1月27日(日本時間1月28日)に投稿されたコラムです。Isaac Chotinerがウクライナの首都キエフ在住のジャーナリストのナタリア・グメニュクに現地の状況を聞きました。その際の質問と応答が記されています。
やり取りの内容を読んでも、現地の緊迫した状況はあまり伝わってきません。ひょっとしたら、現地は案外のんびりした感じなのかもしれません。ウクライナ国民は総じて冷静なようですし、ウクライナの指導者層も冷静なようです。ロシアが自国との国境付近に軍を集結させているのに冷静でいられるとは、ウクライナ国民は性根が座っていると思いました。でも、そうではなく、もともとクリミアがロシアに併合されて以降ずっと緊張状態が続いていて、そうした状態に慣れているということがあるようです。
さて、グメ二ュクの主張は、明確です。ウクライナからロシアに攻撃を仕掛けることは無いが、しかし、ロシアが攻撃を仕掛けてきた場合には、ウクライナは国土と国民を守るために徹底的に戦うというものです。非常に勇ましいと思います。しかし、できれば紛争は起きないで欲しいと思います。
では、以下に和訳全文を掲載します。
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