新規雇用者数は今後どうなるか?そんなん予測できるはず無い!全てはパンデミックの状況次第である!

 米国では10月8日(月)に9月の雇用統計(NFPR)が発表されました。市場予想(マーケットコンセンサス)の大幅雇用者増に反して、8月に引き続き弱い数値でした。今後の景気の先行きは暗いのでしょうか?

 John Cassidyによって10月8日に投稿されたコラムです。タイトルは、”When It Comes to Jobs: It’s the Pandemic, Stupid”( 雇用者数の増減はどうなるか?って、そんなもんは予測できるはずが無い!全てはパンデミックが収束するか否かに掛かっている!)です。サブタイトルは、”More than any other factor, the spread of COVID is limiting how many Americans are able to find work.”(他のどの要因よりも、新型コロナの感染状況は、アメリカの雇用情勢に影響を及ぼしています。)です。 John Cassidyは非常にたくさんコラムを投稿しています。とても投稿頻度が高いです。投稿の頻度は彼かEvan Osnos が一番高いのではないでしょうか?2人ともいつも興味深いコラムを書いてくれます。出来るだけ訳していきたいと思います。

 世の中、毎月の米労働省が発表する雇用統計(Non Farm PayRolls)を気にかけている人は多いのではないでしょうか?なぜなら、一番早く発表される数値だからです。9月の数値が10月8に発表されました。これほど早く表に出される実績値は他にありません。とはいえ、サンプル調査ですので、正確手はありませんし、後に大きく修正されることもしばしばあります。

 9月度の雇用統計は良い数値ではありませんでした(新規雇用者数が事前予想を大きく下回った)。米国では8月から大きく新型コロナの感染者数が減り続けているから、9月には失業者の多くが求職して職に復帰するだろうと推測されていました。また、9月初旬で失業給付の割増(週300ドル)を廃止したことも寄与するだろうと推測されていました。雇用者数が増えないと、消費支出は増えませんので、景気拡大は未だ先になるのかもしれません。米国の雇用統計については注視していきたいと思います。雇用統計は、基本的には第1金曜日に発表されます。おそらく、毎月その日には John Cassidyがコラムを投稿すると思いますので、訳して紹介していきたいと思います。

 では、以下に和訳全文を掲載します。