中国悲報!ウイグル問題を国連報告書は「人道に対する罪」と指摘するも、ジェノサイドとは認定せず!嘘でしょ?

Q.8

報告書でジェノサイドという語を用いると、安易にそれが使われるようになってしまうという懸念があるとのことでした。あなたは、ジェノサイドの意味をどう考えているのでしょうか?また、中国西部にその語を適用すべきだと、あなた自身は考えているのでしょうか?

A.それについて、私は明確な答えを持っていません。この状況が国際法上のジェノサイドに該当すると自信を持って言えるほどの証拠を私は持っていません。しかし、該当しないという証拠も持っていません。一番の問題は、情報が不足しているということです。ジェノサイドと認定するには、いくつかの項目が必要となります。最初に、意図があるか否かが問題となります。国家がジェノサイドを行う意図を持っていたことを、裁判で説得力を持って証明する必要があるのです。これが第一の項目です。第二に、ジェノサイドと認定するには、いくつもの要素が必要です。それは、特定の国家、人種、宗教、民族に対する組織的、広範囲な根絶、または根絶の企てでなければならないということです。現在中国で起こっている案件でもそのような要素がそろっているようにも見えますが、特定の民族を根絶する意図を持っているかどうかを証明するのはとても困難です。

 私が認識している限りでは、アメリカ政府は、中国がジェノサイドを行っているという判断を下しています。その判断は、中国が国家として実施した強制堕胎や強制的な産児制限といった政策を認識してアメリカ政府が下したもので、実際に新疆ウイグル自治区では出生率が非常に急激に低下していることがデータによって確認されています。私がここで問題にしたいのは、そうした政策が新疆に特有なものではない可能性もあるということです。もしそうであるならば、つまり、中国で新疆以外でも、全土でそうした政策が行われているとしたら、中国は自国民全てに対して不法行為を行っていることになるのです(実際、中国では数十年にわたって厳格な産児制限を行っています)。全国民に対して行っていることを新疆自治区でも行っているとすると、新疆で行っていることはジェノサイドではなくなります。ちなみに、中国では国を挙げての一人っ子政策は既に2016年で終了しています。しかし、新疆ウイグル自治区では、2017年から2019年にかけて、出生率が50%近く低下しています。