Q.3
中国政府がウイグル族が犯しているとしている犯罪はこれですか?
A.正にそうです。テロリズム、宗教的過激主義、違法な宗教活動、などを理由に取り締まりを行っています。国連の報告書によると、中国がテロや宗教的過激主義のリスクと戦うために導入した法的枠組みは、すべて人権基準と矛盾しているとのことです。その法的枠組みは、恣意的で、曖昧で、政治的です。特に自由の制限に関して、あるべき法的保証と救済措置が無いことも問題です。本来であれば、強制的に収容する場合には、そのための法的手続きが必要です。
中国が新疆ウイグル自治区で何年も前から展開しているプログラムでは、何百万人とは言わないまでも、何十万人もの者が拘留されていますが、何の法的手続きも取られていませんし、何の法的根拠もないのです。
報告書の重要な指摘のもう1つは、拷問、強制収容、脅迫、宗教的・文化的表現の強制など、広範に深刻な人権に対する犯罪が行われていると認めていることです。中国の取り締まりの法的枠組み自体が、人権を著しく侵害するものですし、行っている行為もそうです。国連の機関が公表した報告書でそう認定されたことは、極めて重要です。