中国悲報!ウイグル問題を国連報告書は「人道に対する罪」と指摘するも、ジェノサイドとは認定せず!嘘でしょ?

Q.7

人権擁護団体の活動家の中には、この報告書がジェノサイド(genoside)というレッテルを貼っていないことに憤慨している人もいました。同事務所は、ジェノサイドであるのに見過ごしてしまったのでしょうか?見過ごしたのでないとしたら、なぜジェノサイドでないと判断したとお考えですか?

A.ある特定の状況をジェノサイドと認定してしまうと、その語が頻繁に使われるようになるという懸念があったのかもしれません。実際、ジェノサイドという語を用いて非難する場面が増えています。ウクライナに関してはバイデン大統領もこの語を使って非難していました。ジェノサイドと認定する際に注意すべきことは、そのハードルは非常に高いということです。安易に使うべき語ではないのです。ジェノサイドと認定するには、国家ぐるみで大量虐殺を行う意図を持っていることを証明しなければならないのですが、一般的にそれは非常に困難です。なぜなら、国家が「大量虐殺を行いましょう」というメモを残すことなどあり得ないからです。もっと巧妙にやっているはずです。

 ミャンマーのロヒンギャのケースでも、これがジェノサイドに該当するか否か、いまだに激しい議論が続いています。現在でも国際司法裁判所や国際刑事裁判所で審議されています。このようにハードルが非常に高いこともありますし、また、新疆で何が起こっているか、中国の政策の性質について、私たちが持っている情報は非常に限られていますので、ジェノサイドが行われた、あるいは行われていると確実に立証できるような状況にはないのです。