習近平はどうやってゼロコロナ政策見直しを決めたのか?熟考したの?いや、実は単なる思い付きで決めたよう・・・

 本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker Web版にのみ掲載のIsaac ChotinerによるQ. & A.コーナーです。タイトルは、”Why Xi Jinping Changed His Mind on “Zero COVID”(習近平はどのようにしてゼロコロナ政策見直しに思い至ったの?)”です。

 Isaac Chotinerはスタッフライターです。Q. & A.コーナーを主に担当していて、政治や経済などでその時々で注目を集めている事項について専門家の意見を聞いています。今回は、中国の政治に詳しい専門家に、中国がゼロコロナ政策を見直したことに関してインタビューをしています。

 先週、習近平がゼロコロナの見直しを決めて、それを公表していました。中国各地で抗議デモが活発化していたことを受けて、習近平は素早く対応しました。新型コロナのパンデミックが始まりかけた頃、中国は上手く感染封じ込めに成功していて世界の模範と目されていました。しかし、ゼロコロナ政策を捨てざるを得ない状況に陥りました。経済が上手く回らなくなって失業者があふれつつあったからです。

 今後、中国で感染者が爆発的に増える可能性があります。来年1月か2月には悲惨な状況になるかもしれません。そうなった場合に、習近平はゼロコロナ政策に再び舵を切るのでしょうか?それとも緩い対応を続けるのでしょうか?現時点では、それは誰にもわかりません。いずれにしても、彼は自分が思った通りの政策を実行できます。盤石の権力基盤を構築済みです。

 では、彼がゼロコロナ政策を見直した際に、どのようなプロセスでそれを決断したのでしょうか?あるいは、新型コロナ発生初期に、どのようにしてゼロコロナ政策をとると決めたのでしょうか?どうも、中国共産党幹部の中で喧々諤々の議論が為されたわけではないようです。彼が信頼できる提案者の提案を聞いて、それに納得して、「じゃあ、それをやってみようか?」という感じでことが決まってしまったようです。決して熟考したわけでないことは驚きでした。

 詳細は和訳全文をお読みください。では、以下に和訳全文を掲載します。