ルワンダの著しい経済成長と潜在能力!現地では、コールドチェーンの構築が続く!虐殺の痕跡はもう無い?

 本日翻訳して紹介するのは、August 22, 2022 Issueに掲載のNicola Twilleyによる記事です。タイトルは、”Africa’s Cold Rush and the Promise of Refrigeration”(アフリカのコールドラッシュと冷蔵設備の将来)です。

 Nicola Twilleyが当誌に寄稿するのはそれほど多くありません。スニペットは、”For the developing world, refrigeration is growth. In Rwanda, it could spark an economic transformation.”(発展途上国にとって、冷蔵施設の普及が成長の鍵です。ルワンダでは、それによって経済変革が引き起こされる可能性があります。)となっています。記事を読んだ限りでは、取材のために1カ月ほどルワンダに行っていたのだろうと推測されます。Twilleyは、ルワンダの将来について非常に楽天的に記しています。ルワンダの人たちは、きれい好きで、畑地等はきれいに耕され雑草も丁寧に抜かれて、勤勉だそうです。

 私は、訳してみて、ちょっとTwilleyは楽天的すぎるなと思いました。というのは、ルワンダはサブサハラアフリカ地区にあるのですが、高地が多いので気候も暑すぎず、大きな湖もあるので水不足も深刻ではありません。しかし、現状では最貧国に甘んじています。きれい好きな人たちが住んでいて、しかも勤勉であるならば、既にこれまでにもう少し裕福な国になっているはずだと思うのです。

 ルワンダと言えば、一番有名なのはルワンダ虐殺です。発生から30年弱経っています。この記事では、フツ族とツチ族の対立は一切出てきません。敢えて言及を避けているように思えます。現地では、30年弱の年月が経過したことで、今では全くその影響が本当に残っていないのかもしれません。しかし、私にはTwilleyが敢えて言及していないような気がしてならないのです。それで、この記事はルワンダに投資を呼び込むための提灯記事ではないかと少しだけ思いました。まあ、それはちょっと穿った見方かもしれません。The New Yorker誌では、最近はあまり見かけないのですが、広告記事には”Paid Post”等の表示をしていました。それが無いので、提灯記事ではないと思います。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。