本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 8 月 11 日に投稿された John Cassidy によるコラムで、タイトルは”Is the A.I. Boom Turning Into an A.I. Bubble?(AIブームはAIバブルに変わりつつあるのか?)となっています。
John Cassidy はスタッフライターです。主に経済関連のコラムを担当しています。今回翻訳したコラムは、アメリカの株式市場の高騰についてです。現在のアメリカ株式市場は、AI ブームと呼ばれて活況を呈しています。テック企業の構成比が高いナスダック総合指数の上昇率がダウ平均を上回っています。エヌビディアにいたっては 1 年ちょっとで株価が 55 倍です!
現在のアメリカ株式市場は過熱しすではないなのか?これは持続可能なのか?バブルなのか?いつはじけるのか?私がこのコラムを訳してみて思ったのは、バブルじゃなくない?ということです。
根拠は?2 つあります。1 つは、現在の株価上昇は堅調な利益基盤によって正当化できることです。エヌビディアの 1Q の数字を見れば明らかですが、売上は昨比で 5 倍、税引後利益は 10 倍以上でした。もう 1 つは、ドットコムバブルが崩壊した時に株価が暴落した企業と異なり、現在のマグニフィセント・セブンの支配は永続的に続きそうであるということです。
後者について説明します。ドットコムバブルがはじけた時にはシスコシステムズ等の株価が暴落しました。同社の扱う機器はインターネットに不可欠のもので永遠に需要があるとされていました。しかし、競争優位を失い、あっという間に株価が下落しました。当時はいろんな企業が競っていて、良い意味で寡占状態ではなかったのです。
しかし、現在のマグニフィセント・セブンの市場支配力と財務力は強力です。民主党バイデン政権と異なり、トランプは反トラスト法でガチガチに巨大企業の寡占を禁じるような政策をとることはありません。また、マグニフィセント・セブンのそれぞれの事業は参入障壁が高く、他社が割って入る余地などないのです。ですから、マグニフィセント・セブンの市場支配は永遠に続き、利益を上げ続けられるのです。
ドットコムバブルではじけた会社の 1 つであるシスコシステムズは、無人の荒野で無数の競争相手と競って天を突くような塔を建てようとしていたわけです。しかし、現在は無人の荒野など無いのです。ビッグテック企業が支配している平地に必要なだけの巨塔が既に建っているのです。ですので、マグニフィセント・セブンの市場支配は永遠に続くし、支配できれば利益も継続的にあげられるのです。
ということで、上の考えがあっていると思うのなら、マグニフィセント・セブンの株を買うべきです。私はエヌビディアの株を買いました(ストックボイスの森崇さんの推奨を参考にした)が、パフォーマンスは凄いことになっています。今なら、出遅れているように見えるアルファベットの株が買い時ではないでしょうか。とはいえ、私の資産で一番ウェイトが高いのはソフトバンク G 株( 9984 )です。日本の企業でマグニフィセント・セブンと伍して闘える可能性があるのはここだけです。今日も爆上げです (´∇`)。孫社長、頑張れっ!!
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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