アルテミス Ⅱ は人類を再び月へ近づけただけでなく、NASA の役割と宇宙開発のあり方を大きく変えた。NASA のアルテミス計画成功の裏にある危険、政治、民間化、そして中国との競争を描く。悲しいことに、次に月に掲げられる国旗は、五星紅旗だろう。だが、良いこともある。月にはチベット人は居ないのでジェノサイドもない。
本日翻訳して紹介するのは、David W. Brown によるリード記事で、the New Yorker のweb 版に投稿されたものです。タイトルは、” What Will the Artemis II Moon Mission Teach Us? “(アルテミス Ⅱ の月探査ミッションは私たちに何を教えてくれるのか?)です。スニペットは、” Four astronauts are travelling deeper into space than anyone in history. NASA will never be the same.”(4人の宇宙飛行士が、誰も行ったことがない深宇宙へと旅立つ。もはや NASA はこれまでと同じではない)となっています。David W. Brown はスタッフライターではありません。軍や政治やテクノロジー関連の記事を寄稿しています。
さて、短い文章ですので、思ったことを 2 つ記します。1 つは、50 年も前に月面着陸をしたというのは凄いことだと感心しました。当時は、最先端の合金、炭素繊維複合材、デジタルアビオニクス( digital avionics )も無いわけで、本当に月に行ったのかと疑いたくなる者がいても不思議ではありません。もう 1 つは、次に月面で掲げられる国旗は五星紅旗になるだろうということです。かの国は人権もへったくれもないわけですが、象徴的に取り組むと決めた施策に思い切り資金をベットすることができます。独裁のよい面ですね。プーさんがやると決めたら誰も止められませんから。今後、NASA はロケットを作らなくなります。スペース X などの民間に委ねることになります。イーロン・マスク率いるスペース X には頑張ってもらいたいものです。とにかく競争に勝つことが重要で、手段は選んでる余裕はない。相手が相手ですからスパイ活動も辞さずの姿勢で臨んでもらいたいものです。
さて、話が逸れましたが、以下に要約( 300 字程度)を記し、その次に和訳全文を記します。要約を読んで面白いと思った方は和訳全文もご覧ください。
要約
歴史的ミッションとしてのアルテミスⅡ
- 4人の宇宙飛行士が人類史上最も遠い有人飛行を実施
- 月周回のみで着陸せず、将来の有人月探査に向けた総合検証
- 技術的成功の裏に常に死と隣り合わせの現実
NASAの「終わり」と「始まり」
- アポロ時代の技術と組織文化の集大成
- ISS後を見据えた深宇宙探査への転換点
- 30年にわたる迷走と政治的翻弄の末の成果
進む民間化と変質する理念
- 月着陸船や宇宙服さえ民間委託・レンタルの時代へ
- 「すべての人々の利益のために」というNASAの理念が揺らぐ
- 投資と誇りの主体が国家から企業へ移行
中国との新たな宇宙開発競争
- 中国は国家主導で着実に月を目指す
- 次に月面に掲げられる旗は中国かもしれないという現実
人類が月へ向かう意味の再定義
- 技術的偉業であると同時に、文明の選択が問われている
以上、要約でした。
以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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