バイデン大統領 猛烈に支持率挽回中!6月に過去最低の支持率を記録するも、捲って中間選挙で勝利しそう?

 本日翻訳して紹介するのはthe New Yorker のWeb版にのみ掲載のJohn Cassidyのコラムです。タイトルは、”Joe Biden’s Big Month”(ジョー・バイデンの8月の反転大攻勢!)です。John Cassidyは、スタッフライターで非常に多作です。非常に人気があると思います。

 バイデン大統領は、7月まで支持率が超低空飛行をしていたのですが、かなり巻き返しているようです。79歳とご高齢ですが、無茶苦茶活動的です。8月には3つの重要な法案を可決しました。3つは、インフレ抑制法案と国内で半導体生産を増やすための通称HIPS法と毒ガスに曝露した退役軍人への給付を増やすバーンビット法です。アメリカの政治の世界では、通常8月と言えば、みんな休みを取ります。ですから、未だかつて8月にこのように重要な法案が矢継ぎ早に可決されることはありませんでした。

 バイデン大統領の支持率が上がったのは、8月のそうした頑張りが広く国民に認識されたことが大きいと思います。それ以外の要因が2つあります。1つは、8月はインフレ率が前月よりも下がったことです。これはバイデン大統領にとっては幸運でした(もっとも、その前の12カ月間は不幸だったわけですが)。もう1つは、トランプ前大統領の邸宅で大量の機密文書が押収されたことです。

 バイデン大統領は、11月の中間選挙に向けて、反トランプを明確に打ち出していくようです。まあ、たしかに、インフレ率を下げられれば成果として誇ることができるのですが、11月までに成果を出すことは不可能と思われます。支持率を上げるためにはトランプやトランプ主義の危険性を訴える方が手堅いと思われます。さて、7月の時点では、民主党は11月の中間選挙では大敗すると見られていました。8月からの反転攻勢で、民主党は捲って勝利することができるのでしょうか?今後の推移を見守っていきたいと思います。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。