窓のない学生寮の悪夢!バフェットの片腕マンガーが寄付した寮は窓が無い!なお、本人はコルビュジエ気取り?

 本日翻訳し紹介するのはthe New YorkerNovember 22, 2021 Issueにのみ掲載のコメントで、タイトルは”Nightmare of the Windowless Dorm Room”(窓の無い学生寮の悪夢)です。スタッフライターのCharles Betheaのコメントで、非常に短いです。

 サブタイトルは、”Charlie Munger, a Warren Buffett crony, donated two hundred million dollars to a university for a gigantic new dorm. The catch: no windows. How did guinea pigs in a similar Munger housing experiment fare?”(ウォーレンバフェットの片腕であるチャーリー・マンガーは、巨大な新しい寮のために2億ドルを大学に寄付しました。売りは窓が無いことです。同様の寮が既に作られているたのだが、その学生たちはどうなったのか?)です。

 チャーリー・マンガーウォーレン・バフェットが会長を務める投資持株会社バークシャー・ハサウェイの副会長です。彼は、大学の寮の建設の為に2億ドルを寄付しました。為替レートによりますが、なんと約230億円!の寄付です。大金持ちとは言え、なかなか出来ることではありません。とても立派なことです。私が、返礼品のみかん欲しさにふるさと納税するのとは訳が違います(まあ、アメリカで寄付が盛んなのは、税制上のメリットが大きいというのもありますが)。

 しかし、問題があるんです。それは、寮には窓が無いのです!窓が無いことのメリットは何でしょうか?侵入盗を防げる、窓を作るより施工が簡単、防音性能が高いくらい・・・しか思いつきません。デメリットは何でしょうか?採光できない(暗い、不健康)、換気できない、くらいです。ただ、太陽光が入らないというのは非常に大きなデメリットだと思われます。学生がそんなところに住んだら体を壊さないか心配になります。マンガーは、陽が入らんから部屋から出て他の人と触れ合って欲しいと意図しているようです。

 南カリフォルニア大学サンタバーバラ高に寄付すると表明したのでニュースになっていたわけですが、実はマンガーは既に窓の無い寮を母校であるミシガン大学に作った実績があるのです。それが2016年のことですので、4年住んで無事卒業した者も既にいるわけです。結論から言うと、陽が差さないことによる健康被害とかは無かったようです。全員の追跡調査をしたわけではないようです。1人の卒業生に聞いただけのようです。

 詳細は和訳全文をご覧ください。