タイトル : Nikki Haley Lost the South Carolina Primary Back When She Was Still Governor
ニッキー・ヘイリーはまだ知事だった時代にサウスカロライナ州予備選で敗北している
In her home state, Haley came to power as an outsider and never won over the good ol’ boys of the local Republican establishment. Now they’re supporting Trump.
サウスカロライナ州で、ヘイリーは共和党議員団の中でアウトサイダーながら知事になった。しかし、超保守的な思考に凝り固まった同州共和党議員団の心を開かせることはできなかった。彼らはトランプ支持で結束している。
By Antonia Hitchens February 23, 2024
第 1 章 ヘイリーは絶対に撤退しないと意思表示している
火曜日( 2 月 20 日)の朝、ニッキー・ヘイリーがサウスカロライナ州グリーンビル( Greenville )で演説を行った。彼女は大統領候補指名争いから撤退しないと明言した。ドナルド・トランプ陣営では、文書が回付された。タイトルは、「ニッキー・ヘイリーの終わりは近い( The End Is Near for Nikki Haley )」となっていた。彼女のことを「別の現実に固執し、差し迫った敗北に直面することを拒み、泣き叫ぶ負け犬 」と評している。グリーンビルでは、観衆(少ない)が席についてヘイリーの演説を聴いた。彼女はいつもどおり 1980 年代の BDMを流した(トム・ペティ、クイーン、ゴーゴーズ等々)。「皆さんの中には、私が選挙戦を撤退するのかどうかを確認するために今日ここに来た者もいるでしょう。それを確認に来た報道メディアも少なくないでしょう。」とヘイリーは言った。「アメリカをどうやって強くするかに焦点を当てるのではなく、私が撤退するのかどうかを知りたがっている者がいる」。
ヘイリーの地元であるサウスカロライナ州の世論調査では、トランプが彼女を 36 ポイントもリードしている。同州の共和党議員のほぼすべてがトランプを支持している。ヘイリーは演説で毅然とした態度で闘い続けることを宣言した。「祝福を得るには、痛みを乗り越えるしかない」。彼女はこの 1 カ月間、「それでも彼女は頑張った」というイメージを植え付けるべく大統領候補指名争いを展開してきた。彼女の著書「 If You Want Something Done : Leadership Lessons from Bold Women (未邦訳:「何かを成し遂げたいなら:勇敢な女性に学ぶリーダーシップ」の意)」の 1 節を忠実に実践しているようである。その節には、決して「 No 」という答えは受け入れてはならないと記されている。「訃報( obituary )について話すつもりはない。」と彼女はニューハンプシャーで語った。共和党は彼女に身を引くよう求めている。彼女が従う気配はない。
元々ヘイリーは、共和党候補者指名争いを戦い抜き、最終的にはトランプと 1 対 1 で争う状況になることを望んでいた。「 12 人が撤退し、1 人だけが残った。」と彼女はツイートした。しかし、トランプとの争いでは不利な戦いを強いられている。ネバダ州予備選では、トランプ以外の唯一の候補者として、彼女は象徴的な勝利を期待していた。しかし、彼女は同州の党員集会が不公平であるとして、予備選に登録したが、党員集会には参加しなかった。一方、トランプは予備選に参加せず、8 日の党員集会にのみ登録した。結果的には、トランプがすべての代議員を獲得することとなった。いったい彼女は何を勝ち取ったというのか。彼女の得票率は「該当者なし( none of these candidates )」を下回った。無惨で手痛い敗北である。これは、共和・民主両党の大統領候補指名争いで史上初のことで、悪い意味で歴史に名を残すこととなった。彼女はアメリカ領ヴァージン諸島でサプライズ的に勝利を収める可能性に賭けたのだが、トランプに 48 ポイント差で敗れた。冬の間、彼女はアイオワ州とニューハンプシャー州をキャンペーンの一環で精力的に巡った。演説で彼女がしきりに訴えたのは、まだ寒いが彼女の地元のサウスカロライナ州で予備選が実施される頃には暖かくなり、その頃には気温の上昇とともに彼女の支持率も上がるということであった。
ヘイリーは、地元であるサウスカロライナ州にも歓迎されなかった。「あなたは彼女が州知事をしていた時に上院議員になったのに、私を支持している。」とトランプは、ティム・スコット( Tim Acott )に言った。スコットは、ヘイリーが知事時代にサウスカロライナ州の上院議員に指名した人物である。ヘイリーを支援するスーパー PAC 「繁栄のためのアメリカ人の会( Americans for Prosperity )」は、サウスカロライナ州以降もヘイリーの苦戦が続くと予想している。同州での勝利を受けて、トランプ陣営は、「 MAGA 支持者しかいない州での険しい戦いを終えた感想を聞かせて欲しい?」と揶揄した。同州の元知事でヘイリーを後継者に指名したマーク・サンフォード( Mark Sanford )は、彼女が勝つ確率は、「隕石が地球に衝突する 確率」と同レベルだと述べた。サウスカロライナ州選出下院議員のナンシー・メイス( Nanct Mace)は、ヘイリーに引き上げられて議員になったにもかかわらず、「ニッキー・ヘイリーが繰り返す敗北」について記者会見で言及した。火曜日( 2 月 20 日)の演説後、ヘイリーのキャンペーンの広報責任者を務めるオリヴィア・ペレス・キューバス( Olivia Perez-Cubas )は、「昨日、ニッキーは撤退圧力が強まっているがキャンペーンを続けると党幹部に伝えた。党幹部からどう思われても構わないとも伝えた。」と言った。しかし、肝心の有権者はどう思っているのだろうか?