ナワリヌイ亡き後のロシアはどうなる? プーチンに刃向かう者は誰もいない!

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の March 4, 2024,issue 投稿された David Remnick のコメントでタイトルは、” Russia After Alexei Navalny ”(アレクセイ・ナワリヌイ後のロシア)です。

 内容は、ロシアでプーチンの政敵とされるナワリヌイが死亡したことに関するものでした。スニペットは、” Speculative history can be hollow, and a country in need of martyrs and saints is not to be envied, and yet it is hard to overstate the loss of Navalny. ”(推測で歴史を語ることは空虚で意味のないことである。また、殉教者や聖人を必要とする国をうらやましいとも思わない。しかし、それでもナワリヌイを失った痛手は大きいと言わざるを得ない)となっています。 David Remnick は The New Yorker の編集者です。中東やロシアに関する寄稿が多いですし、著書も数冊出しています。

 ナワリヌイがいなくなって、プーチンは好き勝手できる状態になりました。ロシアで言論と思想の自由を求める声は限りなく小さくなりつつあるようです。プーチンが怖くて、誰もが怖気づいている状況です。恥ずかしい話なのですが、私はこの記事を訳すまで、ナワリヌイが何をした人物なのかよく知りませんでした。なかなか勇敢な方です。彼は、海外に逃亡することもできたわけですが、国内に留まり続けプーチン政権の悪だくみを暴き続けてきました。死をも恐れず、信念に従って行動したのです。

 さて、心配なのがプーチンです。ますます残忍になりつつあります。顔がむくんでいる時もあります。どこか悪いのかもしれません。おそらく、周りの誰も信用できない状況にあるのではないでしょうか。何をしでかすか分かりません。本当に取扱注意です。バイデンは、ナワリヌイの件とウクライナの件に関連してロシアに制裁を課すと再表明しました。相手がまともな人間であれば、そうした制裁を課すというブラフは効果があるでしょう。でも、相手がまともでないという前提で対処することが必要であると思います。下手な比喩になりますが、あおり運転してくるような気狂いをまともに相手にすべきではないのと同じです。年輪を重ねて熟練のバイデンには、その辺りを上手くやってもらいたいと思います。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。