2 月の衆院選で自民党を歴史的勝利に導いた高市早苗首相。ハーバード大学のアンドリュー・ゴードン教授が、彼女のカリスマ性、対中強硬姿勢、経済政策、そして世界的な右傾化の潮流との相違点を鋭く分析。日本政治の決定的な変容と限界を読み解く。
本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 2 月 9 日に Isaac Chotiner 投稿された Q & A というコーナーです。Chotiner はスッタッフライターで、政治・経済全般において重要なイベントがあると Q & A というコーナーで専門家に質問する形でイベントの影響等を分析しています。タイトルは” The Woman Behind Japan’s Rightward Shift”(日本の右傾化を支える女性)です。
スニペットは、” How Sanae Takaichi, the country’s first female Prime Minister, won big in last weekend’s election.”(初の女性首相、高市早苗は先週末の選挙でいかにして大勝利を収めたのか)です。8 日に選挙結果が出て、翌 9 日にはこれが投稿されたわけですから、日本は少しはアメリカでも存在感があるようです。現在も進行中の少子化が続いて人口が半分くらいになり経済規模が小さくなってしまうと、日本の選挙の結果が早々にこの雑誌で取り上げられることはなくなるかもしれません。
さて、翻訳した内容の要約(階層箇条書きで 400 字程度)を記した後に和訳全文を掲載します。
要約
- 選挙結果の異例性
- 自民党単独で超多数派を確保する、戦後前例のない規模の圧勝となった 。
- 特定の個人に左右されない日本政治において、高市氏個人の人気(カリスマ性)が勝利を牽引した点は極めて異例である 。
- 右傾化とナショナリズムの台頭+1
- 軍事費増額、対中強硬、厳格な移民政策を掲げ、右派層を取り込む戦略が成功した 。+1
- 特に台湾有事への公然と言及するなど、従来の「暗黙の了解」を破る挑発的な姿勢がナショナリズムを刺激した 。+1
- 経済政策と統治の懸念
- 「積極財政」を掲げるが、低金利の復活はインフレを悪化させる懸念があり、論理的な物価抑制策に欠ける 。
- 強い権力掌握により、報道の自由の侵害や権威主義的な統制が進むことへの危惧が存在する 。
- 変革の限界
- 参議院での過半数欠如や、憲法改正に高いハードルがあるため、変革の実行力には疑問が残る 。
以上、要約でした。以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。