トランプも支持する右寄り高市自民党の圧勝!中国が激怒する対中強硬路線の行方と憲法改正の壁

変革の限界

Q:今回の選挙の重要性に話を戻したい。あなたが言ったことから判断すると、高市は何か新しいものを代表しているという面がないわけではない。彼女の台頭が旧来の日本の政治との根本的な決別ではないと考えているか。

A:そのとおり。日本の政治体制を鑑みると、今回の選挙結果は異例なものであり、右傾化が進んだと言えるだろう。しかし、自民党は過去に何度も右傾化してきた。だから、これは旧来の日本の政治体制との決別ではないとも言える。ただ、多くの点で既に物事が向かっていた方向への大きな転換と言えるだろう。

ところで、自民党が参議院で過半数を握れていないことには留意が必要である。これは自民党にとってある程度の牽制となるだろう。ある程度と言ったのは、参議院は衆議院よりも弱い権限しか認められていないからである。たとえば、参議院が承認しなくても、衆議院が支持する予算案を政府は可決できる。しかし、自民党議員の多くが忌み嫌い、実質的に日本の戦争を禁じている憲法第 9 条を改正するには、両院で 3 分の 2 の賛成が必要となる。その上、国民投票で過半数の賛成を得なければならない。選挙で大勝利した自民党が憲法改正の議論を再起動する可能性があるが、参議院で衆議院と同等の多数派を形成しない限り、憲法改正に突き進んでも実現する可能性は低い。参議院の次回選挙は 2028 年までない。しかも毎回改選されるのは議員の半数だけである。

このように、彼女が積極的に物事を変革できるのかについては、疑問の余地がある。◆

以上