サスペンスとは何ぞや? キャスリン・シュルツによるサスペンスの考察

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 5 月 20 日に投稿された Kathryn Schulz のコラムでタイトルは” The Secrets of Suspense ”(サスペンスの秘訣)となっています。

 Kathryn Schulz はスタッフライターです。著作もあります。たぶんアメリカではベストセラーになっています。スニペットは、” We love churning apprehension in fiction; we hate it in life. But understanding the most fundamental technique of storytelling can teach us something about being alive.
us something about being alive. ”(私たちはフィクションの中で不安をかき立てられるのが好きであるが、現実世界でそうなることは嫌いである。しかし、物語を語る最も基本的な技術を理解することで、生きることについて重要なことを学ぶことができる)となっていました。

 さて、本日訳したコラムはサスペンスに関する考察でした。まず、suspense(サスペンス)という単語をどう訳すか悩みました。おそらく、宙ぶらりんでハラハラする状態を表しているのだと思いますが、そのままサスペンスと訳すことにしてみました。結局、それが一番文意が伝わるような気がしました。

 Schulz がサスペンスについて考察しようと思ったきっかけは、パートナーが妊娠して出産日が近づいてきたのだが、正確にいつ生まれるかはわからないので手持ち無沙汰になってしまうことでした。パートナーが妊娠したという記述があるのに Schukz のファーストネームは Katharyn だったので?と思いました。同性カップルのようです。

 私が読んで思ったのは、短い文章ですが小説等で読者にサスペンスを感じさせる手法について深く考察しているということでした。最初にドカンと結末というか重要なシーンを見せるのも1つの手法であるとか、結末を隠しても隠さなくてもサスペンスを生み出せるとかです。笑ってしまったのは、時には作者の技量が拙いことでサスペンスが生み出されることもあるということです。その場合、話が上手く収束しないのではないかと感じてハラハラするそうです。このコラムに書かれたサスペンスのメカニズムを短く要約するのは私にはできそうにありません。

 詳細は和訳全文をお読みください。では、以下に和訳全文を掲載します。