本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker の May 16, 2022 Issue 掲載された記事です。 Stephen Witt よる寄稿で、タイトルは”The Turkish Drone That Changed the Nature of Warfare”(トルコ製ドローンが戦況を激変させた)です。
スニペットは、”The Bayraktar TB2 has brought precision air-strike capabilities to Ukraine and other countries. It’s also a diplomatic tool, enabling Turkey’s rise.”(バイラクタルTB2によって、ウクライナなどの国は精密空爆が可能になりました。バイラクタルTB2を欲する国は多く、トルコの外交力も高まっています)となっています。
この記事は、トルコの開発したドローン”バイラクタルTB2”に関して書かれてものです。軍用ドローンと言えば、米国やイスラエルのものが最も有名です。おそらく性能も一番高いでしょう。トルコ製のドローンの性能は、おそらくそれらには劣ると思われます。しかし、値段がとてつもなく安いのです。米国やイスラエルのドローンの6分の1ほどだそうです。
さて、軍用ドローンは1台いくらくらいするのでしょうか?1台いくらと聞くこと自体が間違っているようです。操縦システムや無線等一式で購入しなければならないからです。トルコ製の軍用ドローンが安いわけですが、1式で100万ドル以上するそうです。150キロの弾薬が携行できて、分解すれば平ボディトラックに積み込める大きさだそうです。高いような気もしますが、民生品と違って軍用の装備類は堅牢に作られていますので、決して高いわけではないかもしれません。
ウクライナはロシア軍が侵攻してきた直後には、バイラクタルTB2でかなりの戦果をあげていました。しかし、その後、バイラクタルTB2の活躍を報じるニュースは出なくなりました。どうやら、ロシア軍がバイラクタルTB2への対処法をブラッシュアップしたようです。ロシア軍は、バイラクタルTB2にやられっぱなしでは無くなったようです。バイラクタルTB2は、かなり撃墜されたようです。どうやら、ウクライナはバイラクタルTB2を40機ほどしか保有していなかったようです。
私が、思ったのは、100万ドル(現在のレートで1億3千万円ほど)のドローンを40機しか保有していないウクライナ軍ってかなり装備類が貧弱だなということです。また、そのウクライナ軍に苦戦しているロシア軍の能力もかなりしょぼいと思いました。いや、ウクライナの面積って欧州で2番目に広いのに、プーチンはどうやって全土を掌握するつもりだったんでしょうか?側近の誰かが、プーチンを諫めて侵攻を止めさせるべきだったのではないでしょうか。
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