本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ4月27日に掲載された Susan B. Glasser が寄稿したコラムです。タイトルは、”The Week the Biden-Trump Rematch Got Real“(バイデンとトランプの再戦が実現した週)です。
さて、アメリカで4月25日にバイデン大統領が24年の大統領選への再出馬を表明しました。それについてのコラムです。書いたのは、スタッフライターのSusan B. Glasser です。彼女は、毎週、政治に関するコラムを寄稿しています。まあ、どちらかというと民主党寄りな気がしますが、私の理解が間違っている可能性もあります。
さて、バイデンが来年の大統領選への再出馬を目指すと公表したわけですが、私は、ある意味では驚きましたが、同時に、やはり出るのかと思いました。驚いたのは、年齢を顧みずに出馬を決意したことです。もし来年の選挙で勝利するとなると、彼は就任時には81歳で、任期を全うすれば85歳です。現在でも即興での受け答えに難が有るように見受けられ、大丈夫かいな?と思わなくもありません。逆に、やはり出るのかと思った理由は、民主党内に他にまともな候補者がいなかったからです。それで、バイデンが出馬するしかないだろうとは思っていました。バイデンが大統領になったばかりの頃は、副大統領カマラ・ハリスを次の大統領に育てると言っていたと記憶しています。しかし、ハリスは、バイデン以上に不人気です。間違いなく出馬してもトランプに勝てる人物ではありません。
今日翻訳したコラムの要旨は次のとおりです。
- 4月25日にバイデン大統領が24年の大統領選への再出馬を表明
- 予測されたことだが、驚きでもある
予測されていたのは、民主党内にトランプに勝てそうな人物が他にいないから。
驚きであるのは、就任時には81歳と高齢であるから。 - バイデンが再出馬した大義名分はトランプ退治
現職大統領で支持率が低く、即興の論戦が苦手。トランプ退治を掲げて一点突破を図る戦術が一番勝率が高くなると踏んでいる。経済政策の論戦とかは避けたい。高齢で即興で答えるのは無理だから。 - 共和党もトランプが候補者指名争いを勝ち抜く可能性が高い
- バイデン VS トランプのダイレクトリマッチがほぼ確定
共和党も民主党も他に勝てそうな候補者がいない!共和党はロン・ディサンティスやニッキー・ヘイリーらがライバルになりそうであったが、足の引っ張り合いをしており、トランプを利する形となっている。民主党は以前は副大統領カマラ・ハリスを候補にするつもりだったが、完全に不適格。 - アメリカの有権者は、2024年の大統領選が終わるまで悶々として過ごすしかない
超高齢で即興の受け答えが出来ない人物と、2度弾劾されて今も高頻度で法廷に通っている人物との対決を目にしなければならない。
以上、要旨でした。
さて、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。