トランプ・メディア株急騰!トランプの幸運はいつまで続くか?

 本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 3 月 28 日に投稿された John Cassidy のコラムでタイトルは” The Trump Stock Bubble: How Long Will It Last? ”(株で大儲けのトランプの幸運はいつまで続く?)となっています。

 John Cassidy はスタッフライターです。スニペットは、” On paper, a Wall Street deal to take public the former President’s social-media company has given him a windfall of nearly $4.9 billion. But the stock is grossly overvalued and Trump can’t sell it immediately. “(トランプ前大統領はソーシャルメディア企業の株式を上場させたことにより、49 億ドルの利益を得た。しかし、同株式は過大評価されているし、すぐに売却することはできない。)となっています。

 さて、このコラムはトランプが運営する SNS メディアのプラットフォームを運営するトランプ・ソーシャルがすでに設立され上場していた SPAC (特別買収目的会社)と合併し、その株式時価総額が急騰し 84 億ドルに達したことを受けて書かれたものです。トランプは過去にも幸運に恵まれてきたのですが、これほどまでの経済的利益を思いがけず手にしたことは初めてのようです。

 しかしながら、ロックアップ条項があるのでトランプはこの株式を直ぐに現金化したり、何かの担保にすることはできません。また、上で株式総額が 84 億ドルに達したと書きましたが、財務指標を見ると過大評価されていることが明らかです。おそらく、ロックアップ条項が外れる 6 カ月後には株価は下落しているでしょう。また、トランプがその一部を売却して現金化しようとすれば、需給が悪化しさらに株価が下がるでしょう。

 つまり、トランプは運営する SNS のプラットフォーム企業の株価が急騰し濡れて手に粟の利益を得た用に見えるわけですが、実際には、それで民事訴訟で支払いを命じられた莫大な罰金や今後の訴訟費用をまかなえるわけではないようです。推測ですが、いずれ訴訟費用が捻出できなくなる日が来るはずです。その日が大統領選の前なのか、後なのか?その日が大統領選で再選された後である場合、破産宣告を受けて大統領を続けるのか?疑問に思うことが色々とありますが、詳しい方がおられましたらお教えいただきたく存じます。

 では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。