本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ掲載の記事です。ユナイテッド航空が米ブーム・スーパーソニック社の超音速旅客機オーバチュアを15機購入すると発表したことに関するコラムです。29年の就航を目指しているようです。私は、それに乗りたいので今日から節約してヘソクリをためようと思っています。
題名は、”We Don’t Need Supersonic Travel—in the “New Normal,” We Should Slow Down”(いまさら超音速旅客機は必要なのか?「ニューノーマル」時代の旅行はゆったりまったり楽しむべき!)です。Bill McKibbenによる寄稿記事です。
この記事は、超音速旅客機など今さら必要なの?ということが書かれています。新型コロナのパンデミックでリモートで出来ることって意外と多いということが判明したので、今さら急いでどこかへ行ったり現地にわざわざ行く必要など無くない?という主張ですね。たしかに、そうかもしれません。
しかし、パンデミックが収束後の「ニューノーマル」ってどうなるのでしょうか?自粛慣れしてしまった人々は、パンデミック終息後も同じような行動を続けるのでしょうか?このコラムの筆者はそう考えているようです。でも、私は、自粛していた反動で皆が活発に旅行を楽しむようになると思うんです。まあ、全く根拠などありません。ただ、自粛疲れというのがあると思うんです。最近、電車に乗っても人が増えてますし、緊急事態宣言が延長されても人出は減らなくなっているのを見ると、パンデミックが終わったら皆反動で活発に出歩くようになると思うのです。私個人としては、単なる願望ですが、全日空などの旅行関係の株を3月にしこたま仕込んだので、そうなって株価が上がって欲しいと思うんです。まあ、私の場合、株の才能は全く無いので、株価が上がろうが下がろうが長期で保有が前提なので株価のチェックもほとんどしていないので、株価が上がっても気付かないことが多いのですが・・・。
さて、超音速旅客機って必要なのでしょうか?コンコルドは2003年までに全て退役しましたが、なぜ退役したんでしょうか?直前に事故があったのが大きな理由でしょうが、燃費も非常に悪く、客席数も少なく(約100席)、経済的ではありませんでした。ロンドン、ニューヨーク間の片道料金はエコノミーでも100万円以上でした(2003年退役間近にはキャンペーンで40万ほどで売られていましたが)。また、最大のネックはソニックブーム(超音速機の超音速飛行により発生する衝撃波が生む、轟くような大音響)でした。1960年代に超音速機が開発される前は、高高度を飛行すればソニックブームはそんなに大きくならないだろうと予測されていたのですが、それは誤りでした。おそらく、ユナイテッドが購入する超音速旅客機は、安全性、燃費等はコンコルドに比べたら改善されているでしょう。しかし、超音速で飛ぶ以上、ソニックブームは大きく減らないと思います。その問題が解決できないと超音速旅客機や超音速輸送機は普及しないと思います。海の上でしか超音速飛行が出来ないわけですから。
また、ユナイテッドが15機購入するという発表で思ったのは、多くない?ということです。コンコルドって全部で16機しか製造されなかったはずです。海のものとも山のものとも分からんものをいきなり15機購入とは、思い切ったことをするなと。ということで、ユナイテッドのこの発表(6/4)後の株価の推移をチェックしました。まあ、少し下げていますが、ほぼ変わらずというレベルです。では、機体を製造するブーム・スーパーソニックの株価は?残念、上場していませんでした。まあ、週明けにユナイテッドの株を少しだけ買ってみようかなと考えている次第です。思い切ったことをする企業って応援したくなりますからね。
では、以下に和訳全文を掲載します。
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