本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のAugust 8, 2022 Issueに掲載の記事です。スタッフタイターJohn Seabrookによる記事で、タイトルは”What Should a Nine-Thousand-Pound Electric Vehicle Sound Like?”です。
タイトルは、「9,000 ポンドの電気自動車のサウンドはどのようなものであるべきか?」くらいの意味でしょうか。スニペットは、”E.V.s are virtually silent, so acoustic designers are creating alerts for them. A symphony—or a cacophony—of car noise could be coming to city streets.”(電気自動車は無音です。音響デザイナーは 電気自動車の警報音を開発しています。電気自動車が発する合成音が混ざり合った不協和音で街は騒々しくなるかも。)となっていました。John Seabrookはスタッフライターで、テクノロジー関連の記事をたくさん書いています。まあまあ長い文章です(Webに音声ファイルがあるのですが、36分08秒でした)。
内容は、電気自動車の車両音響警報システム (AVAS:acoustic vehicle alerting system)の研究開発に関するものでした。電気自動車はガソリンエンジン車と異なり、騒音を撒き散らしません。ですが、そのことで歩行者が車の接近に気づきにくいというデメリットもあります。それで、人工的に音を発しています。
ただの歩行者を警戒させる為の音なのですが、自動車メーカーはそれなりにリソースを投入して研究開発をしているようです。ただ、歩行者に気付いてもらえれば良いわけではないようです。ブランドイメージに相応しい音出ないといけないのです。たしかに、ハマーの電気自動車(Hummer EV)はワイルドな走行音で無いとおかしいと思います。スマートなイメージの電気自動車であれば、近未来的な合成音が相応しいと思います。ただ、各社が独自のサウンドを追求すると、街中には種々雑多な音が混ざって、それが不協和音のように不快なものになるのではないかという懸念もあります。元々静かな電気自動車が安全のためとはいえ、不協和音を撒き散らすというのは皮肉なことだとは思います。
では、詳細は和訳全文をご覧下さい。以下に和訳全文を掲載します。