本日翻訳して紹介するのは、the New Yorker のWeb版にのみ掲載のRobin Wrightによるコラムです。タイトルは、”What the Wars and Crises of 2022 Foreshadow for 2023”(2022年の戦争や様々な危機を見れば2023年を予想できる)です。
Robin Wrightはスタッフライターではありませんが、政治関連のコラムを結構な頻度で寄稿しています。面白い記事も多いです。様々な報道関連の賞を受賞しているようです。
さて、このコラムは、12月30日に寄稿されたものです。内容は2022年度を振り返るもので、同時に2023年についても言及しています。2022年度はあまり良い年だったとは言えません。ウクライナ戦争がありましたし、世界中でプーチンや習近平のような独裁者の権力基盤が強固になりつつあるように見えます。民主主義諸国だけが苦境に陥っているように感じている人もいるかもしれません。
2023年という新たな年になったからといって、2022年の良くない状況が急に改善するわけではありません。ウクライナ戦争はずっと続きそうな気配ですし、新型コロナの収束も見えてきません。民主主義を信奉している西側諸国は衰退しかけています。Robin Wrightによれば、プーチンや習近平のような独裁者が統治している国も決して楽では無いのです。西側諸国とは違った形で多くの課題を抱えているのです。今が一番苦しいときなのかもしれません。
2022年には、独裁者が統べる国々で抗議デモが見受けられました。ロシア、中国、イランなどでも見受けられたわけですが、それらの国々ではちょっと前までは抗議デモが複数都市で行われることなどほとんどありませんでした。これは大きな変化です。後に、2022年は世界中で無数の勇敢な市民が立ち上がって独裁者の圧制に反対して抗議デモを行った歴史的な年として記憶されるかもしれません。そういう意味では、決して暗いばかりの年ではなかったのかもしれません。自由を守る為の市民の行動が2023年以降も続けられ盛んになっていくことを祈りたいと思います。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は、和訳全文をご覧ください。
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