本日翻訳し紹介するのは The New Yorker の Web 版に 10 月 21 日に投稿された John Cassidy のコラムでタイトルは” What Would Donald Trump Do to the Economy? “です。もしトランプが大統領選に勝利したらどうなるかということが記されています。
タイトルを和訳しますと、「ドナルド・トランプは経済に何をもたらすだろうか？」くらいの意味でしょうか。かなり悲観的な見通しが記されています。トランプが勝利すると、アメリカの経済成長率が 10 年は立ち直れない程低くなるとの予測が示されています。スニペットは、” If he takes office, a trade war, higher prices, labor shortages, a gaping deficit, and a showdown between the White House and the Fed all seem highly likely. “（彼が大統領に就任すれば、貿易戦争、物価上昇、労働力不足、膨大な財政赤字、そしてホワイトハウスと FRB の対立などが起こる可能性が非常に高いだろう。）となっています。
でもまあ、あまり悲観的に考えても仕方がないことです。そもそもエコノミストの予測なんて当たったためしなどないのです。ここに記されていることは、予測ではなく、起こる可能性があることが記されていると捉えるべきです。実際、2016 年にトランプが大統領選で勝利した以降も思っていたほど混乱はなかったじゃないですか。トランプが大統領選で勝利した時、株式市場は反応して下げましたが直ぐに挽回した記憶があります（バイデンが勝利した時も同様でした）。大統領選終盤になると誰が勝利するかで議論が盛んになり、誰が勝利するとどうなる、こうなるという議論が巻き起こるわですが、意外と誰がなっても長期的には影響がないのかもしれません。
と言いたいところですが、2016 年と現在では状況が大きく異なっており、アメリカ経済は脆弱に（ vulnerable ）なっており、トランプが勝利した場合のマイナス影響は大きいと指摘する者も少なくないようです。彼らはトランプの 3 つの公約（関税引き上げ、減税、移民の大量強制送還）のマイナス影響を吸収しきれないと指摘しています。
私が AI に大統領選で何れが勝つかを問うたところでは、様々な要因があり予測不能との答えがかえってきました。仕方がないので、アメリカのいくつかのベッティングサイトを見たのですが、トランプ勝利を予測している（トランプの倍率が低い）ところばかりでした。このままトランプが押し切るか、ハリスが逆転するか全く見通せない状況です。トランプが勝つと中国製品に少なくとも 100% の関税をかけると予測されます。ここのところ急速に値を戻している中国株を原資産とする投資信託は買わないことをお勧めします（既に買ってしまった私は、明日全て投げうる予定です）。
では、以下に和訳全文を掲載します。詳細は和訳全文をご覧ください。
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